潮汐の真のメカニズム > 第一章 日本沿海の潮汐変化と外的引力の変動との関連

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東京検潮所における新月グループの潮汐年間変化
後章で更に別途で詳細に紹介するが、 日本列島の太平洋沿岸各海域では、潮汐の時間や規模についてそれぞれ異なるが、外的引力の影響に対する変化の特徴はほぼ共通していることが当研究によって分かるようになった。標準時間などの要因を考慮するため、まずは代表性のある東京検潮所の例を取り上げて説明する。表1と図7に東京検潮所の新月グループの満潮水位と干潮水位の年間変化を示す。

その結果、東京の新月グループにおける満潮の水位が平均190pだが、日間両満潮間の水位差は5p前後であり、満潮水位規模の約5%前後にとどまった。また、満潮水位に顕著な年間変化が見られなかった。

一方、干潮の水位変化は外的引力の変化に密接に対応していることが明らかとなった。

表に示したように、日中両干潮をそれぞれ「正午干潮シリーズ」「午夜干潮シリーズ」の二グループに分けることができる。それぞれのグループは、干潮水位が一年間を通してユニークな変化特徴を持っている。

その詳細として,正午干潮シリーズは,1月9日(水位81cm)から徐々に下がり,5月7日に最低(水位2cm)となり,その後再び上昇に転じ,12月30日に最高の水位86cmになった。一方,午夜干潮シリーズでは,逆に1月9日(水位-19cm)から徐々に上がり,7月5日に最高(水位101cm)となり,その後,水位が再び下がり,12月30日に水位が-9cmまで下がった。
表1 東京検潮所における毎新月の潮汐時間とその水位
満潮 干潮
時間 水位
(cm)
時間 水位
(cm)
水位差
(cm)
時間 水位
(cm)
時間 水位
(cm)
水位差
(cm)
1/9 5:37 187 16:34 196 9 11:05 81 23:28 -19 -100
2/8 5:55 189 17:14 197 8 11:33 56 23:56 -15 -71
3/9 5:25 188 17:11 196 8 11:16 34 23:38 3 -31
4/7 4:48 188 17:06 194 6 10:55 17 23:16 33 16
5/7 4:41 192 17:43 193 1 11:11 2 23:30 74 72
6/5 4:10 192 17:37 191 -1 10:53 7 23:12 96 89
7/5 4:29 194 18:01 192 -2 11:16 16 23:35 101 85
8/3 4:21 193 17:39 193 0 11:00 26 23:19 94 68
9/2 4:50 196 17:31 199 3 11:11 37 23:29 71 34
10/2 5:11 197 17:15 201 4 11:16 55 23:32 46 -9
10/31 5:00 192 16:35 197 5 10:49 72 23:06 28 -44
11/30 5:26 188 16:31 194 6 11:02 86 23:18 7 -79
12/30 5:56 186 16:49 192 6 11:24 86 23:43 -9 -95
平均 5:03 190.9 17:12 195.0 11:08 44.2 23:27 39.2
図7 東京検潮所の新月の満潮及び干潮水位の年間変化

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当論文は2000年11月15日付けで日本国文化庁にて第一公開年月日の登録を行いました。(登録番号 第17591号の1 )
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