プリンキピア続編陽電子−中性子仮説(同重体理論)>第一章 新しい原子核理論−「陽電子−中性子仮説(同重体理論)」

  

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第三の法則 宇宙空間では陽電子と陰電子からなる結合電子対(空間子)により構成される。

宇宙空間は陽電子と陰電子からなる結合電子対(空間子)によって構成される。結合電子対(空間子)は質量がきわめて小さいため、重力に影響されることなく、宇宙空間に自由自在に存在できる。結合電子対(空間子)は電磁波を伝送する媒質である。「電子対消滅」とは「陽電子」と「陰電子」が結合して結合電子対(空間子)になる過程であり、また、「電子対生成」は結合電子対(空間子)が分解して「陽電子」と「陰電子」に成る過程である。

周知のように、放射現象に「電子対消滅」現象があり、「陽電子」が「陰電子」と結合して、ガンマ線(消滅放射線という)を放出して、ともに消滅する過程をいう。この現象は長い間において科学者達を困らせた。物質はどうして消え去っていくだろうか。後に、アインシュタインが「質量とエネルギーの同等性」を提出することによって、ようやく説明でき、科学者達も一応納得した。

「質量とエネルギーの同等性」によれば、陽電子も陰電子も実在するものではなく、エネルギーが固まってできた幻みたいなものである。そして、陽電子と陰電子が結合すると、両方とも消失して、固まったエネルギーを放出するということだ。但し、陽電子だけでも、陰電子だけでも消失しない。そして、核子(中性子あるいは陽子のことを言う)の中にあるとき、つまり原子の状態にしていると、消失しない。あくまでフリーの状態の陽電子とフリーの状態の陰電子が結合するときに限って消滅する。

それでは陽電子と陰電子がどんどん結合して消滅し、やがて世の中から陽電子も陰電子も消え去ってしまうのではないか。という心配をする人がいるかもしれない。しかし、この心配は無用である。なぜなら、うまい具合に「電子対生成」という「電子対消滅」の逆過程も「発見」したわけである。

つまり、「原子核の周辺」に限定して、なにもない空間が、ある一定のエネルギーを吸収して、「正反対の方向」へ陽電子と陰電子を発生させるという現象である。

何とも不思議で、不可解な現象なんだろう。しかし、これは単なる科学の盲点であり、錯覚である。不思議でも、難しいことでもない。

当理論では、「電子対消滅」現象には、陰電子が陽電子が結合して消失したわけではなく、結合電子対(空間子)になったと推測する。これは酸溶液とアルカリ溶液を混ぜると酸性もアルカリ性もなくなる原理と同じである。図231に示すように真空という空間には結合電子対(空間子)が充満している。そのため、陰電子が陽電子と結合する時に、両粒子はただ単にお互いに制約し合え、陽電子と陰電子の特徴が抑えられ、同じ空間で他の結合電子対(空間子)から区別ができなくなったためである。

他方、図232に示すように、「電子対生成」もなにもないところから「電子対」が生成されるのではなく、結合電子対(空間子)の振動が電磁波のエネルギーを吸収することによって激しくなり、やがて閾値を超え、結合電子対(空間子)としての陰電子と陽電子はお互いに制約できなくなるため、正反対の方向に飛び出した結果であると示唆される。
図231 電子対消滅のメカニズム
図232 電子対生成のメカニズム

 結合電子対(空間子)が空気と同じようにさわることも確認することが難しいが、結合電子対(空間子)が実在し、電磁波の媒質として重要な役割を果たしている。空間子に関しての詳しい論証は別の論文でまとめた。詳しくは「光の速度はなぜ変わらないか−空間子理論」をご覧ください。

  

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この論文は2001年9月14日付けで文化庁にて第一公開年月日の登録を行いました。(登録番号は 第18418号の1)
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