プリンキピア続編>陽電子−中性子仮説(同重体理論)>序章 問題点の導入
「陽子ー中性子説」のミステリー
謎だらけのβ壊変
壊変方式 | 壊変後原子の状態 | 原子量の増減 | |
β(-)壊変 | 中性子 − 陰電子 → 陽子 | 原子番号は一つ増やす | なし |
軌道電子捕獲 | 陽子 + 陰電子 → 中性子 | 原子番号は一つ減る | なし |
β(+)壊変 | 陽子 − 陽電子 → 中性子 | 原子番号は一つ減る | なし |
もう少しβ壊変の様子を見て見ることにする。β(−)壊変では、中性子が一個の陰電子を放出して、陽子になる過程である。一方、軌道電子捕獲では、陽子が一個の軌道電子を取り込んで、中性子になる過程である。この二つの過程を見る限りでは「中性子=陽子+陰電子?」との結論になるだろう。ところが、β(+)壊変では、陽子が一個の陽電子を放出して、中性子になる過程である。すると、「陽子=中性子+陽電子?」との結論になるが、前の結論とは一致しない。どれが正しいのかは判断できない。どれも正しいのも受けいりにくい。
更に、最も不思議なのは、中性子の安定性である。中性子は単独では非常に不安定であり、半減期10.6分でβ(−)壊変して、ほぼ100%陽子になる。逆に単独の陽子は中性子に変わることはない。しかし、原子核にある中性子は非常に安定である。しかも、原子量が高くなるに連れて、安定な中性子の比例は増えていく。逆に、陽子が単独では極めて安定であるものの、原子核にあると、かえって不安定となり、中性子の数を伺いながら放射壊変し、中性子になっていく。
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