潮汐の真のメカニズム > 第二章 外的引力の「延径効果」と邱潮の導入

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考察
図11に示すように、夏至点前後の新月におき、外的引力が赤道より北方23°にあり、「近力点」(a')は北半球にあるが、「遠力点」は南半球にある。地球は引力方向に向けて延径されるため、(a'), (c')地点に到着すると干潮が起き、(b'), (d')地点に到着すると満潮が起きることになる。地球は赤道と垂直する地軸を中心として自転するため、「近力点」(a')にあった地点が十二時間後になると、同緯度の「遠力背後点」である(c')地点に到着する。しかし、(c')地点は地面上昇区域ではないため、地殻のひずみ具合が異なり、干潮水位に差が生じる。具体的に、正午干潮の水位が午夜干潮の水位より低いと推測できる。一方、b', d'では外的引力とほぼ垂直するため、外的引力による影響が少なく、満潮の水位の変化が少ない。

また、冬至点前後新月におき、外的引力が赤道より南方23°にあり、「近力点」(a)は南半球にあり、「遠力点」(c)は北半球にある。地球は引力方向に向けて延径するため、(a), (c)地点に到着すると干潮が起き、(b), (d)地点に到着すると満潮が起きる。同じく、地球自転のため、「遠力点」になった海域が十二時間後に同緯度の「遠力背後点」地点に到着する。よって、午夜干潮の水位が正午干潮の水位より低いと推測できる。そして、(b),(d)では同じく外的引力による影響が少ないため、満潮水位の変化は少ない。
図11 地球の日本の緯度の潮汐の説明図

よって、図8に示されるように、新月グループにおき、満潮水位の変化がほとんどなく、正午干潮シリーズの水位が冬至点前後に最も高くなり、夏至点前後に最も低くなる。一方、午夜干潮シリーズの水位が冬至点前後に最も低くなり、夏至点前後に最も高くなると言う現象を正しく説明することができる。

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当論文は2000年11月15日付けで日本国文化庁にて第一公開年月日の登録を行いました。(登録番号 第17591号の1 )
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