プリンキピア続編 > 月面クレーター形成の真のメカニズム > 第三章 月面の形成シナリオ

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月面の形成シナリオ
以上を総合すると、海やクレーター、そして様々な地理現象で構成する月面の形成シナリオを描くことができる。

つまり、月の形成初期にはマグマオーシャンという状態にあり、それが巨大引力の回りを回転していた。この引力の影響下で、月の組成の分布に偏りを生じ、重心が引力側へ偏った結果となった。

また、月がその温度が下がることに伴い、融点が高い玄武岩が先に固形化し、比重が高いため、引力により月の表側へ寄せ集められた。これは海が月の表側に集中する原因である。

更に、マグマオーシャン月世界では、地下爆発、海底噴火による飛び交う噴出物、火山灰、乱石;大気で生成した風により陸地から運んでくる固体の堆積物;気体が上空で結晶して雹のように降ってくる物体こそが月面にある無数のクレーターを形成させた真の容疑者である。

そして、クレーターとはマグマが半固体状のステージにおき、空から降ってきたこれら物体、マグマオーシャンの海底から浮き上がってきた気体などいろいろな衝撃によって作ったものである可能性が極めて高い。

月面のクレーター分布パターンも当推論の正しさを証明している。海を構成する玄武岩の融点が高いため、早い段階に固形化した。それが原因で、海に物体が落下しても安易にクレーターが生成しないため、月の海にクレーターが少ない原因であると推測できる。

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当論文は2000年11月15日付けで日本国文化庁にて第一公開年月日の登録を行いました。(登録番号 第17591号の1 )
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