プリンキピア続編 > 月面クレーター形成の真のメカニズム > 第三章 月面の形成シナリオ
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月面の形成シナリオ(二) | |
マグマオーシャンの半固形化段階で、空から物体が降ってきたりすると、いろいろなクレーターが形成される。また、半固形化状態といってもいろいろな段階があり、例えば比較的に柔らかい段階とか、比較的固い段階とか、膜が比較的に薄い段階とか、比較的に厚い段階とか、等々ある。いろいろな段階の半固形化マグマオーシャンにおいて、同じ大きさの物体でも、作るクレーターの大きさと形が全く違うことも容易に理解できる。 柔らかい段階では、可変性が高いため、小さい物体の落下でも大きいクレーターを作ることができる。また、落下の反動とか、とばっちりとかにより、二次クレーターも形成しやすくなる。一方、比較的にかたい段階では、可変性が小さいため、落下物体が作るクレーターのサイズが小さくなっていく。場合によっては、落下物体と同じ大きさのクレーターしか作れない。こればおそらく月面に存在する微細クレーターの成因だと考えられる。 半固形化したマグマオーシャンの膜(岩層)が薄かったときでは、地下のマグマの流動により、膜が寄せ盛り上がったり、膜が割れて谷ができたりする。また、比較的に大きい物体が落下することにより、膜が破壊されて、クレーターを形成した後に、マグマが再びクレーターを充填したりして、いろいろな地形を作っている。 |
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