プリンキピア続編 > 月面クレーター形成の真のメカニズム > 第二章 月クレーター形成の真のメカニズム

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火山噴火からのヒント
三宅島の噴火写真(2000年8月29日)
アジア航測株式会社より
マグマオーシャン状態の月面において、溶岩に含まれる揮発点の低い物質が蒸発、或いは昇華して気体となり、月面上に大気が形成されたことが推測できる。そのようにできた大気は密度と比重が高いため、風のポテンシャルが大きく、比較的大きいものも簡単に巻き上げられる。

月面大気温度の相違により、上昇気流と下降気流が発生したり、これら一連の気象現象は月面大気に風や嵐をもたらし,マグマオーシャンの海面では地球の海面と同じように嵐や突風によって波を打ったり、海面を荒らしたり、陸地から固体の堆積物を吹き上げたりしたことも考えられる。

地球の海底噴火と海底噴煙現象、火山噴火現象から、ある程度マグマオーシャン状態であった月の海面のすさまじい荒れ模様をイメージすることができる。

蒸発、或いは昇華して気体となった気化成分が上空で冷却され,結晶になって雪や、雹のように月面に降ってくる。そして、地下爆発、噴火があった場合、生じる噴出物,火山灰、乱石などは月面の上空に飛び交い、これは正に戦時中に海に爆弾が投下されるような光景に当てはまる。

嵐は、これら、大気に浮かれているこれら結晶、乱石、火山灰、マグマ噴出物等々を激しく入れ混じり、衝突、粉砕、混合など様々な気象現象を繰り返した。その結果、大きな物体は比較的に早く月面に落下し、小さいものは濁っている河川の水のように大気の構成成分として大気中に漂い、最後に、冷え込んだ月面にレゴリスとして静かに落下したと考えられる。
火星に多数存在する奇妙な球状の微粒子(直径約3mm前後)
蒸発、或いは昇華して気体となった気化成分が上空で冷却され,
結晶になって雪や、雹のように降ってきたもの?
NASA提供

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当論文は2000年11月15日付けで日本国文化庁にて第一公開年月日の登録を行いました。(登録番号 第17591号の1 )
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