プリンキピア続編 > 月面クレーター形成の真のメカニズム > 第二章 月クレーター形成の真のメカニズム

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月クレーターに隠されている真実
実験で再現したクレーター
それでは、それら大量なクレーターはどんなものよりどのように作られたか。その答えは月面の情報から知ることができる。そして、これを知ることで月の形成の謎も一気に解けることになる。

まずこれまで得られた月面の情報を整理してみることにしよう。
  1. 月には玄武岩、斜長岩、角礫岩と言った熱が加えられることによって作られている岩しか存在しない。その中、玄武岩の融点が高く、比重も高い。これに対し、斜長岩の融点が低く、比重も低い。そして、角礫岩は玄武岩と斜長岩が物理的に混合して作られものであり、小さくなっている玄武岩が斜長岩の中に散在するのが特徴である。
  2. 月面の構造としては表と裏の構成が違っている。表側(地球に直面する側)には玄武岩の比例が大きく、これに対し裏側には斜長岩が多く含まれている。そして、月全体の重心は地球に偏っている。
  3. 玄武岩でできた海にはクレーターが少ないが、クレーターはおもに斜長岩に集中している。
  4. 月の表側には重力が回りより高い高密度の地帯が十数カ所存在するが、裏側には存在しない。逆に裏側には逆に重力が回りより低い低密度地帯が数カ所存在する。これも月の重心が偏る原因だと考えられる。
  5. 月面には「レゴリス」と呼ばれるミリメートル単位以下大きさの細粒物質に覆われ、「レゴリス」の正体は小さく砕けた岩の粉であることが判明された。それが砂漠のようにおよそ30センチの厚さで月の表面に覆われている。
一見して謎だらけで、不思議に思うかもしれないが、実は、この中に月クレーターの形成に関する重要な情報が隠されている。そして、これを理解すれば、月の形成、月の由来、そして月の行方も理解できるようになる。

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当論文は2000年11月15日付けで日本国文化庁にて第一公開年月日の登録を行いました。(登録番号 第17591号の1 )
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