プリンキピア続編 > 月面クレーター形成の真のメカニズム > 第一章 クレーターは隕石によって作られたものではない

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隕石が月に落下する確率は
表1 惑星が太陽との距離とその公転速度との関係
実際に隕石が月に落下する確率を考えてみることにする。表1に太陽系にある各惑星の主なデーターをまとめてみる。そして、惑星が太陽との距離とその公転速度との関係を図7に示す。

表1と図7に示すように、太陽系には各天体が一定のルールに制約されて回転していることが分かる。

惑星を含むすべての天体の回転速度はその天体の大きさ(赤道半径)や密度と関係なく、太陽との距離によって決められている。つまり、天体の飛行速度が決まれば、その天体が太陽系にある軌道の位置も決まると言うことである。そして、太陽から遠ざかって行くにつれて、天体の公転速度が遅くなる。
図7 惑星が太陽との距離とその公転速度との関係
地球の衛星も同じ原理である。図に地球衛星の飛行速度と飛行高度の関係を示す。
つまり、月に落下できる隕石は、まず太陽系におき、地球の公転軌道で回転する速度を持ち、同時に地球の衛星になり、月の公転軌道と同じ回転速度を持たなければ、隕石が月と遭遇する機会がないのである。

また、例えこのような条件がそろえたとしても、隕石は必ずしも月と衝突すると限らなく、隕石達が地球の軌道、或いは月の周りにおいて、土星の輪と同じように、各自の回転速度の大きさにより、各高度で順番よく並べられ回転する可能性が最も高いのである。

つまり、太陽の引力と地球の引力更に月の引力を無視して、月へあれだけ数え切れない隕石が落下する可能性がゼロに近い。

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当論文は2000年11月15日付けで日本国文化庁にて第一公開年月日の登録を行いました。(登録番号 第17591号の1 )
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