潮汐の真のメカニズム > 日本列島海岸の潮汐特徴

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夏至点新月

潮汐時刻の変化

表502に日本列島の太平洋側沿岸部の夏至点前後の新月(1997年7月5日)の潮汐水位表を示す。その結果、新月グループのデータの傾向と同じように、根室から西南にいくにつれ、潮汐時間が徐々に遅れて、根室と油津の間では満潮、干潮時間に約3時間の時間差があった。

表502 日本列島の太平洋側の夏至点前後の新月の潮汐水位表
1997年7月5日(第7新月)
満潮 干潮
時間 水位 時間 水位 水位差 時間 水位 時間 水位 水位差
3根室 2:18 143 16:30 116 27 9:39 10 21:14 84 -74
4釧路 2:14 141 16:41 125 16 9:37 8 21:27 92 -84
14宮古 2:33 146 16:47 128 18 9:48 11 21:40 91 -80
15大船渡 2:40 143 16:52 128 15 9:54 10 21:50 89 -79
16鮎川 2:50 150 16:57 133 17 10:01 11 21:57 92 -81
17小名浜 3:13 139 17:13 125 14 10:19 9 22:18 82 -73
18大洗 3:07 142 17:16 131 11 10:21 10 22:24 86 -76
19銚子 3:21 142 17:29 126 16 10:32 9 22:28 86 -77
20布良 3:53 153 17:49 145 8 10:53 11 23:02 89 -78
32御前崎 4:58 165 18:39 161 4 11:50 14 0:03 91 -77
39尾鷲 5:17 172 18:49 172 0 12:03 16 0:21 91 -75
40浦神 5:23 171 18:49 169 2 12:07 13 0:24 85 -72
41串本 5:26 175 18:54 174 1 12:12 15 0:29 89 -74
59室戸岬 5:36 185 19:00 183 2 12:19 15 0:35 90 -75
61清水 5:45 191 19:05 189 2 12:25 16 0:05 94 -78
66油津 5:50 197 19:12 192 5 12:34 17 0:11 96 -79
潮汐規模の変化

また、潮汐変化の傾向として、根室から南西に行くにつれて、満潮水位が徐々に上昇し、油津と根室との満潮水位の差が76cmであった。一方、干潮の水位としては、正午ゾーンの干潮水位が午夜ゾーンの干潮水位より低く、根室から南西より徐々に約12cmも下がる傾向があるものの、昼夜両干潮水位差は-77±7cmと殆ど同じであることが明らかとなった。
図503 太平洋側沿海の夏至点前後新月の潮汐水位変化

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当論文は2000年11月15日付けで日本国文化庁にて第一公開年月日の登録を行いました。(登録番号 第17591号の1 )
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