潮汐の真のメカニズム > 第二章 外的引力の「延径効果」と邱潮の導入

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邱潮の導入
これまで、本研究は地球の海潮汐が外的引力の「延径効果」によって引き起こされるという仮説を提起した。絶えずに方向変化する外的引力が地球に「延径効果」をもたらすことによって、地球に「地球潮汐」(地殻潮汐)と言う現象を引き起こした。海水は地面のポテンシャル的な変化を素早くキャッチして再分布を行い、その結果として海潮汐という現象に表した。言い換えれば、満潮海域に見る海面の上昇は単なる見かけ上なものであり、実際では、この海域の地面全体が沈んだことによって引き起こされた。また、干潮海域に見る海面の下降も同じく単なる見かけ上なものであり、実際では、この海域の地面全体が浮き上がったことによって引き起こされたと推測される。

一般的に言う潮汐とは、毎日の両満潮と両干潮からなるもの(満潮と干潮の間隔は6時間前後であり、満潮の方向と干潮の方向の角度は約90°である)を指すが、当研究の結果から、外的引力の方位的変化に従って、毎日両干潮(a)と(c)の間にもう一種類の潮汐変化(時間間隔が12時間前後であり、地球の自転軸に対する角度が約180°である)の存在も確認できた。後者は外的引力の変化に密接な関係をもつため、後章に更に詳細に調べることにする。また、これから研究上の便意を考慮して、当論文では前者を「古典潮」と呼び、後者を「邱潮」と呼ぶことによって両者を区別する。

邱潮の定義及び特徴を以下にまとめる

外的引力が地球に「延径効果」をもたらした結果、地球の「近力点」および「遠力点」の両地点の地面が共に上昇し、その現象として水位が下降する干潮現象に現れる。また、外的引力の方位的な変化により、地球の「近力点」と「近力背後点」「遠力点」「遠力背後点」にうける延径効果の度合いが異なり、結果として毎日両干潮の水位にそれに対応する潮汐変化が見られ、これを「邱潮」と呼ぶ。「邱潮」の変化は外的引力の方向と強弱に直接に反映し、潮汐のメカニズムを解明するための重要な鍵となる。
図304 邱潮の説明図 

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