光(電磁波)は電界と磁界を含んでいる。光(電磁波)と電子の相互作用として「光電効果」や「コンプトン(Compton)効果」が知られている。ニュートム(結合電子対)が電子と陽電子が含まれているから、当然ながらその電子振動も同じく光(電磁波)に影響され、そして電磁波の伝達に役立つと予想される。
光(電磁波)がニュートム(結合電子対)空間での伝達メカニズムとして、図304に示すようにニュートム(結合電子対)の電流振動と磁気振動の共鳴を起こして伝達されると考えられる。つまり、光の信号を持つ(a)はその情報をニュートム(結合電子対)空間の一番近い(b)点に伝え、空間内に伝達する。最後に観測点に来たのは(a)でもなく、(b)でもなく、空間を隔てた(d)である。
図304 空間子空間の電磁波伝達メカニズム
|
|
光速度の特徴も同じくこの「空間子理論」によって説明することができる。光速度の特徴といったら、宇宙空間のどこでも光の速度は不変の事実であろう。これは長い間におき科学者たちを悩ましている。変化している宇宙に不変の光の速度の存在は、時間、空間、質量をはじめとするわれわれの常識上で絶対的不変なものを可変にしなければいけないからである。
これはまさに現代科学の盲点である。人々の光性質に対する理解は「手紙配達性質」であり、かつて否定されたニュートンの粒子理論の原点と変わっていない。つまり、出発点にある光の情報を持った(a)が空間を飛び超えて測定点に到達するということを前提にしている。だから、光の速度がいろいろな空間構造に影響されないとは理解できない由縁である。
しかし、人々は音の伝達メカニズムに対しては理解しているようである。つまり、われわれが聞こえる雷の音は空気などの振動より伝えてきたものである(別のものである)ことが理解でき、だから空気中での音速は変わらないということも理解できる。
音の伝達原理を光の伝達原理に応用すれば光の速度に対する理解もできであろう。つまり、光はニュートム(結合電子対)空間の電気振動と磁気振動により伝えられる。
ニュートム(結合電子対)の質量は「0」である。よって、重力に影響されず、宇宙空間に均等に分布することができる。もし光がニュートム空間というメディアの振動によって伝達されるなら、伝達速度は当然のことでニュートム空間の構造だけに関係すると思われる。つまり、空間におけるニュートム(結合電子対)の分布が同一であるなら、伝達される光の速度は不変である。
ニュートム(結合電子対)は独立して光子として存在し、それぞれに電気振動と磁気振動を通して、エネルギー保有することができ、そして、ニュートム(結合電子対)空間の共鳴を通して、光信号を正確に伝える。このように、当「空間子理論」の導入によって光の二面性(波動性と粒子性)も円満に解釈でき、画期的であり、これからはいろいろな分野での応用に役立つと期待できる。(終)
|