Vine Linux のインストール

 はじめに  私は、2002年秋、「Linux はいいらしいよ」と友人に言われたその一言をきっかけに、Linux に足を突っ込むことになりました。なにか心地よさそうなその名前の響きにひかれ、またなかなか気難しいがゆえに意地でもという気持ちにさせられ、いつのまにか Linux にとりつかれてしまったのです。だが、それはなにも知らない50の手習いの私にとって、苦難の日々の始まりでもありました。こんな私でも半年たったいまでは、Linux で文章を書き、印刷し、メールも送れるようになりました。そして、大胆不敵にも「次はサーバーの構築だ」と嘯いている今日この頃です。そこで、失敗の連続を振り返り、それらを書き留め、私がそうであったように、これから Linux を始める人の一助にでもなればと、恥を忍んで私の Linux 入門記を公開しようと思うのです。

Vine Linux 2.6 の標準ディスクトップ GNOME (ファイルマネージャーと Sylpheed を起動中)


 PCの機種選定  多くの解説書には、「Linux は、CPUも古くてよく、メモリーもそんなに必要ない」と書いてあります。確かに、現在店頭に並んでいるパソコンの性能と比べればそう言えるかもしれません。しかし Linux もGNOMEなどのグラフィカルインターフェースのもとで作動させるとなると、一定の性能が必要です。私の経験から、結論づけると、CPUは300MHz、メモリーは128MBは必要ではないかと思います。私は、Vine Linux2.6 をインストールしましたが、メモリー64MBではGNOMEの動きが極めて遅く感じられました。Window Maker が、きびきび動くのに比べてとりわけGNOMEでは、その動きが遅く感じられたのです。ところが、メモリーを128MB増設して、192MBにしたところ、動きは見違えるように速くなりました。また、ハードディスクは、最低でも2GBは必要で、KDEやAbiword などのオフィス・ツールを追加インストールしていけるように、3GBぐらいはあったほうがよいと思います。

 お勧めは Vine Linux  Linux には、カーネルと呼ばれる中心部分と、そのカーネルに各種コマンド、アプリケーション、インストーラーなどを加えたディストリビューションと呼ばれるパッケージがあります。そのディストリビューションには、 Red Hat Linux、 Turbo Linux、 Debian Linux、 Vine Linux などがありますが、私は、日本語環境がもっとも整っている Vine Linux をおすすめしたい。解説書も多いし、インターネット上で調べるにも情報が多い。そして、何よりもほとんど日本語で用が足りるというのが嬉しいです。また、製品版を購入すると、広範囲のサポートサービスが受けられるようになったそうです。
  Vine Linux については こちらをご覧ください。 http://vinelinux.org/

 私のLinux環境 ここで、私の Linux 環境を紹介しておきます。
    パソコン  日立FLORA 270SX  (中古のノートパソコン)
            CPU   Celeron 400MHz
            メモリー 64MB を増設して192MBに
            HDD   4.8G ( 1.8GをWindows98、3.0GをVine Linux 2.6)
    プリンター Epson PM - 2200C  

  パーテーションについて Windows を、それもただ簡単な操作をすることぐらいしか知らなかった私にとって、最初の難問が「パーテーション」でした。解説書にあるとおりに、ただLinuxのみをインストールするのであれば、そんなに問題がおきなかったかもしれませんが、買って数ヶ月の Windows Xp機にダブルインストールしようと試みたから、事は複雑になってしまいました。結局自分でパーテーションをうまく設定する自信がなかったので、「パーテーション・コマンダー」を購入してパテーションを設定することにしました。ところが、このソフトをインストールすると、ウイルスチェックのアラームが出てしまったのです。発売元の「ソフトボート」社に問い合わせると、「ウイルスチェックが働いてうまくインストールできていないから、ウイルスチェックのソフトを作動させないように」との事でした。せっかく付いてきたウイルスチェックを捨てるに捨てがたく、このパソコンへの Linux のインストールは諦めることにしました。
 もうこうなると意地です。上記の中古パソコンを手に入れて、再挑戦したわけです。このパソコンでの、パテーション操作は、「パテーション・コマンダー」を使って極めて簡単にできました。
一旦 Linux 用のパーテーションを作ってしまえば、あとはインストールの過程で、「システムのすべての linux パーテーションを削除」を選択して自動分割を選べばよいので、簡単です。

  インストールに当たっての若干の注意  話が前後してしまいましたが、Linux をインストールする場合、雑誌や本の付録についているCD-ROMからが一番確実だと思います。電源を入れてすぐCD-ROMを入れると、anaconda が起動して、自動的にインストールが始ります。もし、CDが読み込まれないようであったら、BIOSをチェックしてみて、CDがHDDより早く読み込まれるように設定を直せばよいでしょう。ところで、「インストールの種類」のところで、HDDに余裕があるならば、「すべて」を選択したほうがよいと思います。あとで、Webmin を使いたいとき、「すべて」を選択しないと Webmin を別個にインストールしなければならなくなります。そのほかは、解説書にしたがって行けば、ほとんど問題がないでしょう。

 Windows に戻すには  この項の最後に。Linux を削除して Windows に戻したいときの操作方法について簡単に述べておきます。

(1) Linux を起動させ、root でログインし、GNOMEのターミナルエミュレータなどから、
        #fdisk /dev/hda
   と入力してfdiskを起動させます。
        コマンド(mでヘルプ):
   と表示されるので、「d」と打ち込みます。
        区画番号(1−4):
   などと表示されので、「4」と打ち込むと 「/dev/hda4」の Linux パーテーションが削除され
   ます。このようにして、全部のパーテーションを削除して、最後に「w」と入力して、設定を保
   存します。こうすると、Linux のパーテーションは全部削除されます。
(2) Windows 起動ディスクを入れて電源を入れます。
        A:\> FDISK
   と入力して、MS-DOSのFDISKを起動させます。
        1.基本MS-DOS領域を作成
   を選択して、基本MS-DOS領域をつくります。その後、「基本MS-DOS領域の割り当て」を確
   認し、「アクティブな領域の設定」をおこなったのちFDISKを終了し、起動ディスクを入れたまま
   パソコンを再起動させます。続いて、再起動させたら、
        A:\>format c:
   と入力して、ハードディスクをフォーマットします。フォーマットがすんだら、Windows をインスト
   ールすればよいのです。
(3) 以上が Linux から Windows に戻すときの基本的な流れです。 ただこのままでは、ブート
   ローダーが起動してしまい、Windows を直接起動できません。このブートローダーを消すに
   は、Windowsの起動ディスクをいれて(98の場合 は1枚目を入れて)
        A:\>FDISK.EXE/MBR
   と打ち込んでください。