空間子理論>序章 問題点の導入
地球上で、我々は光を通して太陽の外部ないし内部の情報について推測することができる。周知のように、太陽の中で核融合反応が絶えずに起きている。水素の原子核が集まって,より大きい原子核に変換する。その際に,大量のエネルギーを発生し,太陽内部の温度は数十万〜数百万度Kと成ると言われている。また、太陽の表面にプロミネンス爆発やフレア爆発も観測できる。プロミネンス爆発の規模は太陽半径に相当し、フレア爆発の際にコロナの温度は1000万〜3000万度Kにもなることが知られている。太陽中での出来事はすさまじいそのものであることが言うまでもなく,太陽から出るエネルギーのほんのわずかで、地球上に生命を誕生させ、人類を含む地球上のすべての生き物に日常生活に必要なエネルギーが保証されている。
皆既日食のイラスト |
地上では核融合反応はまだできない。核融合は小さい原子核同士が互いにくっつけて大きい原子核になる核反応で、高温高圧が必要とされているからである。しかし、反応がやや緩やかな核分裂反応は原子爆弾の使用によって世界中の人々に知られ、今も原子能の獲得として利用されている。
地球上での経験からでも推測できるように、太陽内に起きる核融合反応,太陽に起きるプロミネンス爆発やフレア爆発は大きな曝発音を伴うはずである。しかしながら、我々が知っている太陽は爆発音がなく,極めて静かな天体である。つまり,太陽のこれらの爆発音が地球に届いていないのである。
これは太陽と地球との間に連続して音を伝達するためのメディアがないからである。音は物質の振動によって伝達される。例えば,地球上に音が聞こえることは,地球上に空気と言うメディアがあり,音声が空気の中で振動を通して,伝達することができる。しかし、光はどうであろうか。光もメディアによって伝達されるであろうか。もしそうであれは、光を伝達するメディアは何なんだろうか。
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