2009年11月07日 独鈷山(Mt.TOOKOZAN 1266m) 


行動記録(登山)

登山コース
<沢山池(湖)登山コース>
10:10 鞍が淵駐車場 -> 10:12 沢山池(湖)登山口前広場 -> 11:42 独鈷山山頂着

下山コース
<沢山池(湖)登山コース、梅ノ木峠>
12:50 独鈷山山頂発 -> 14:14 梅ノ木峠入り口 ->14:48 沢山池(湖)登山口前広場 -> 14:50 鞍が淵駐車場

総往復移動距離
11.7km

行動時間(休憩を含む)
4時間40分

マップトレース


コメント
さて、独鈷山4コースの最後となる沢山池コースを登ってみた。
結論から言うと、非常に面倒で大変な道のりだった。(^^;
登山道も落ち葉で分かり憎く、下山時にはコルからの分岐点を見逃してしまい、梅ノ木峠経由で下山する事になるとは・・・
でも梅ノ木峠の方が道のりは平坦で下りやすかった。

この沢山池コースは小学校5年か6年の時、遠足で登ったことがあるコースだった。
実際に登ってみて、所々見覚えがある光景が目に着いた時は懐かしさに心が踊った。
でもあの当時に比べればかなりボロボロな道になった感じだ。

10時10分、途中にある鞍が淵駐車場に車を止め、出発する。
と言うのもこの先に富士山林道までの区間は全面通行止めになっていた。
ここから登山口までは数分の距離。


こちらが登山道入り口                  登山道から沢山池(富士山林道)に向う道
 
私が小学生の遠足で来た時はこんな標識はなかった。本当に何もなかった。
駐車場からの道はアスファルトだけど、なんか昔(20年前)に比べればひび割れてボロボロだなぁと言うのが印象的だった。
入山者はこの段階で私一人だけのようだ。
(実はこの直ぐ後、MTBで登って来た方が1名いた。山頂で出会う事になる)

さっそく登りつめるがいきなり道が途切れる。というか無い。(ぇ
一瞬戸惑う。足元を良く見ると落ち葉の崩れ方から登った跡があった。
直ぐ左手の斜面に取り付いていた、そこを登ると幅は50cmほどの登山道っぽい道にでる。
沢山池コースは迷いやすいという事を聞いたが、いきなりこの有様だから心配になる。
ただ、沢山池コースは沢沿いを一直線にコルまで登りつめるコースになるので、基本的には右手に見える沢に沿って登ればコルに着く。

こんな道(?)ばっかり。沢登か?独鈷山4コースの中で一番分かりにくい。
たしか遠足で来た時はもっとちゃんとした道だと思ったけど・・・如何せん記憶が曖昧。
20年は長いよね。

ただ途中の大岩をいくつか通り過ぎるが、それには覚えがあった。
そうだ。小学校で菊の栽培に使う落ち葉をクラスメイト全員で集めたんだ。ああ・・・この場所だ。
懐かしさに思いを寄せながら進むと、恒例の案内標識が出てくる。

120分か・・・長いなぁ。
しかし、どこが登山道なのか分からないまま、木に結び付けられた赤いテープとマーキングを頼りにコルを目指す。
この辺りから本格的な急斜面が始まる。


間もなく、次の案内看板が出てくる。
登山道は倒木でふさがれている。あと80分。


そしてコルに到着。小さな看板が足元にあったが分かり憎い。

このコルを左折し、頂上を目指す。


コルの道はアップダウンあるものの、ここも落ち葉で登山道がはっきり見えないが、稜線伝いにあるけば必ず山頂に到着する。
途中いくつかもコルをアップダウンしたが、ここも覚えていた。
皆で駆け足で下って勢いで坂を登ったけ・・・。今思い返せばとんでもない行動だなぁ。担任の先生も気が気でなかっただろう。(^^;
なんかその時の光景が目の前に浮かんできた。懐かしい・・・。


あと60分。
長いなぁ・・・


あと25分。

そして、宮沢口コースの合流点に到着。
人の声が聞こえた、どうやら宮沢口コースから登って来た登山客がいるようだ。(^^;
人の声を聞くと嬉しいね^^


その5分後。山頂に到着。

山頂にはすでに平井寺コースから登って来た登山客が5、6名居た。
実はこちらの方、上田スキークラブの丸山さんという方でなんでも海外まで遠征している凄腕のデモンストレータだそうで。(^^;
その後、宮沢口から登られた登山客とお話したが、なんかこの日ここに集まった方々は山スキーヤーばかりだった。
もうその話で持ちきり。(^^;
終いには「バックカントリーやっているなら、うちのクラブに来い!」と言われてしまう。
山頂で勧誘ですか?(笑

今日は珍しく、平井寺、沢山池、宮沢口、西前山の4コースから登山客(10名位)がここに揃った。(^^;
それだけでも皆感激していた。
沢山池はもう1名登って来ていた。(登山口にMTBが置かれていた

ここでも独鈷山登山コースについて話題になった。
やっぱり一般的なのは西前山と宮沢口だという事。
この大きな理由として登山口が分かりやすいという事。
逆に平井寺コースは入山口が分かりにくいという事。
(実際に登山口が分からず、宮沢口に回った方もいるそうな。)
沢山池コースは道のりが長く殆ど利用されない事。

自分も今年は4コース全て登って見たが、感想としては初めてお越しになるなら、西前山登山口が一番お勧めだと思う。
平井寺は登山口と平井寺料金所までの距離が長い(徒歩で30分以上)、その間の入山案内の看板は無い事と、林道が続く為、初めての人は非常に不安になる。
そして沢山池コースだが、登山道が整備されている訳ではないので迷いやすい。
(この後の下山で、コースを誤り、梅ノ木峠に行く事になった)

山頂からの眺め(写りが悪くて申し訳ない)


白馬方面(白馬三山)

菅平高原(根子岳、四阿山)

穂高槍ヶ岳

塩田平


2時間ぐらい山頂で過ごしただろうか。
最後は皆で写真を撮って、「また冬山(根子岳、四阿山)で会いましょう」と別れを告げ下山する。
大変楽しい時間をすごさせて頂きました。(^^)

稜線から下るルートの途中には沢山池ルートを示す小さな看板があるので見逃さないようにしたが・・・結局それを見つける事が出来ず、オーバーラップしてしまう。
途中にあった「あと60分」の看板も見つけられなかった。
あとでカシミール3DでGPSログを展開して分かったが、分岐手前50mmぐらいでコースを丸子側に取っていた。
踏み跡があったのでそれに従っていたが、どうやらそれはマツタケ山の管理者もしくは営林署の方の足跡かも知れない。
後でネットで調べたら、この梅ノ木峠と沢山池コース分岐点には梅ノ木峠に行かないように立ち木で通行止めにしてあるらしい。
でも何故か今回はこれが外されていた。
見事にだまされたなぁ・・・。

知らず知らすの間に進むと、丸子側にマツタケ山入山禁止のビニールテープが派手に巻かれていた。それが梅ノ木峠方面に向って永延につながっていた。
変だなぁと感じつつ進むと、明らかに見たこと無い斜面が見えた。この時点でコースを誤ったことに気が付く。ただし道は続いているので進めばこの先の林道に出られるだろうと思っていたが、念のため引き返し、途中にある登り下り用のロープを見ると登山道に間違いない事は分かった。またマツタケ山入山禁止のビニールテープが続いていたので必ず麓にはつながっているのは確かだ。その直ぐ先には保安林の看板と入山を禁止するビニールテープが1本張ってあった。
この時点で分岐点から1kmもオーバーラップしていた。
山頂へ戻るか悩んだ末、保安林道を抜けることにした。
実はこの道が梅ノ木峠だった。
幅の最大3m程あり、緩やかなな斜面だった。道は沢山池方面に向っていた。
良く見ると真新しい踏み跡もあった。また途中の木には赤いテープも巻かれていた。
登山道である事に安心した。道に沿ってひたすら下ると、富士山林道に出た。
この林道を下れば駐車場に戻れる。
いや〜よかったよかった。(^^)
ちなみに林道と梅ノ木峠の入り口にはなんの看板もなかった。
思ったが、独鈷山ルートの中で一番登り易い楽な道はこの梅ノ木峠コースではないだろうか?
ただし、保安林で入山禁止としているので表向きにはなっていないだろう。
(入山禁止という事なので写真は掲載しません)
GPSロガーで駐車場までの距離を確認すると1.13kmだった。もっと早く気づけばよかったと思う。
これも一つの経験ですな。(−−;
林道にも赤いテープが巻かれていた。
この林道は富士山という独鈷山の隣の山につながっている、営林署専用作業路で、車も来れる道だ。
(ただし、一般車両は通行禁止)
轍からみても時々車(軽トラ?)で来ているようだった。

やがて鎖で塞がれたゲートにたどり着く。
ここまで来てほっとする。
間もなく渇水した沢山池が見えてきた。
この池を見るのも20年ぶりだが、昔と変わってなかった。

沢山池登山道入り口にたどり着く。
MTBがまだ置かれていた(^^;
1時間もロスしているのですでに戻ってきているのかと思ったが・・・どうやらまだ戻って来ていないらしい。(大丈夫か?
なんか私と同じ道を下って来ているのかな・・・。


14時50分。駐車場に到着。^^
お疲れ様でした。4時間以上は久しぶりだなぁ・・・。

いや〜独鈷山・・・今シーズン締めくくりとしてはハードでした。
独鈷山は低山と言われながらも、さすが修賢者が修行で登った山だけあって侮れない山だった。
この次来る時は平井寺か西前山で来ます。(^^;

最後に正直な感想ですが、沢山池コースは初めての方にはお勧めしません。
登山道の整備も殆ど行われていない状況です。
今日は晴れていましたが、もし早朝等、ガスに包まれて視界を奪われた状況では危険です。
もし行くのであれば終日快晴である事と、GPSと地図を持参する事をお勧めします。