2010年01月11日 乗鞍岳 位ヶ原(Mt.NORIKURADAKE KURAIGAHARA 2,556m)


行動記録(スキー登山)

登山コース
8:10 乗鞍高原温泉スキー場 すずらん橋駐車場発
-> 8:33 国設第1クワッドリフト乗車 
-> 8:47 国設第3ペアリフト乗車
-> 9:04 かもしかゲレンデ最上部 ツアーコース入り口出発(シール登行開始) 
-> 10:43 位ヶ原 ツアーコース案内標識(森林限界地点)

下山コース
10:56 位ヶ原 ツアーコース案内標識(森林限界地点)
-> 11:19 乗鞍高原温泉スキー場 かもしかゲレンデ最上部 ツアーコース入り口 
-> 11:33 乗鞍高原温泉スキー場 すずらん橋駐車場着

行動時間(休憩を含む)
3時間23分

山スキー装備
ビンディング:NAXO NX21 FREERIDE
スキー板 : LINE 0809 Prophet90 165cm
兼用ブーツ:GARMONT 08 ADRENALIN
ストック:BLACKDIAMOND フリックロックエクスペディションポール
スパッツ:Mont-Bell スキーチューブゲーター
ZEROPOINT スキーザック(青色30L)
ヘルメット:GIRO フリーライド用ヘルメット
などなど・・・

総往復移動距離
10.5km

日帰温泉
波田町 竜島温泉 「せせらぎの湯」 大人1人 500円

マップトレース



コメント

なんとか3連休(1月9日、10日、11日)取得できた。
前回の四阿山では山頂まで行けたが、気持ちよくパウダーランが出来たかといえばそうではない。(TT)
それが出来るのは乗鞍かな。位ヶ原からツアーコースを景気良く滑り降りたかった。
白馬方面もあるけど・・・ハイシーズンは未経験なので4月以降の残雪期に行こうと思う。

ただ、今回も残念な事に天候も思わしくない。午後から崩れるとの予報。

すずらん橋駐車場には8時に到着。
2000m以下のゲレンデは快晴だが、山頂付近・・・雲が激しく流れている。時折高天ヶ原が姿を見せるが直ぐに隠れてしまう。
地吹雪がおきていた。

準備を済ませ、チケットセンターで1回券2枚買い求め、国設第1クワッドリフト乗り場へ向う。
途中、GPSロガーのスタートスイッチを押し忘れた事に気が付き、慌ててセットし直す。
すずらん橋駐車場に入った時、5〜6名の山スキーヤーさん達とすれ違ったが、どうやらパラダイスゲレンデのリフトから向ってくる様だった。
よって、その先にあるクワッドリフト集まったのは私だけだった。
登山が好きな人は前日の夜に来て、車中泊もしくはやまぼうしレストラン地下休憩室で仮眠を取ってから朝6時位に登るそうな。
朝6時に登れば10時から11時には剣が峰山頂に立てる。だけど殆どの人はリフト使うよね・・・。
自分もそうだけどね。(^^;
スキー登山なら朝一のリフト使えば3時間ちょいで山頂に立てるので、急がなくても・・・という思いもある。

ツアーコース入り口に立つ。

誰もいねぇ・・・。さみしぃなぁ・・・。何を一人で張り切っているんだろうなぁ。
嘆いても仕方が無い。シールを取り出し、板に貼り付ける。
シールにワックスをヌリヌリしているとようやく他の山スキーヤーさん達が来た。
挨拶を交わした後、本日最初にツアーコース入りする。前日の積雪が5cmほど積もっていた。
さすがに内陸性ミクロパウダーだけあって重さを感じない砂時計の砂の様なパウダーだった。

2番標識を過ぎた辺りから積雪量が増してくる。

昨年12月29日に来た時に比べて随分増えた。


ただ位ヶ原に近づくにつれて、風が強くなった。
粉雪が地面をはって来る・・・。まるで生き物だ。

そして6番標識付近。間もなく位ヶ原急斜面。

ストックで挿すと50cmぐらい軽く突き刺さる。
小川もかなり埋まってきた。だけど視界が悪い。
残念だが、今日は位ヶ原森林限界までとなりそうだ。
後ろは晴れているんだが・・・

すごいな、このギャップ。(−−;

位ヶ原急斜面に入った。

小さなブッシュは消えていた。
ああ。昨年5月に見た光景だ。こんなに広くなるんだなぁって実感した。
景色を堪能しつつ急斜面をジグザグに登ると、後ろには他の山スキーヤーさん達が追いついてきた。この先に行くかどうか検討している様だった。

ここの雪は本当にすごい。ストックをぱっと手放してみた。

押し込んでいないのに40cmも突き刺さった。バケット径は100mm、重量1ペア615g。
押すと1100mmのストックはすっ・・・と完全に埋もれた。
こんな状態だから前進する際はストックが立て憎く、歩行バランスを崩しそうになる。

斜面を乗り越える直前だった。
突然左手側から鶏が羽ばたく音が聞こえた。
すぐ目の前だった。突然の事で驚きバランスを崩す。
振り返ると、真っ白なライチョウが穴から飛び出てきた。

びっくりした。(TT)
こういう穴の中に住んでいるんですねぇ・・・。

急斜面の乗り越えると猛烈な地吹雪にあう。

風速は15m越えているだろうか・・・。歩くのも厳しい。視界は100mあるだろうか・・・
森林限界点まで進む。

10分後。ツアーコース入り口標識に到着。先は目標となる木々が無い。
ここまでだった。さすが北アルプス。簡単に進ませてくれない。


ここまで来たという事で恒例の写真を1枚。

板を木に立てかけようとするが風が強すぎてなかなか固定できなかった。
さぁ。長居は無用。下山の準備をする。
この風の中でシールを剥がすのは大変。(TT)

なんとかシールを収め、下山する。
急斜面に入る直前、一人の山スキーヤーさんに会う。
「どこまで行かれましたか?」と聞かれる。
「今日はこの状態なので先へ進むことは諦めました」と伝えた。
しばし雑談した後、先に下山した。
急斜面に入った。せめてツアーコースは景気良く滑り降りたい。
そんな願いを込めて滑り降りる。
実に感動的だった。この浮遊感がたまらない。(TT)
時速20km〜30km位の速さでウネウネをターンを切りながら滑り降りた。
6番標識付近に入った時、後方から登って来た山スキーヤーさんの団体さんに再開する。
挨拶をすると、「トレースありがとうございました。」とお礼を言われた。(^^)
顔には見覚えあった。(^^;
夏の乗鞍大雪渓によくお越しになる常連さん達だった。
そして、大雪渓の管理人さんと呼ばれた山田氏も一緒だった。
どうやら取材と記念撮影を受けているようだった。自分も一緒に記念撮影に加わる。(^^;
(2010年1月9日の速報に掲載されました。3番目の写真。一番左青いパーカーと赤いブーツ姿が私です)
ここでもしばし雑談。(^^;
色々と質問もされた。
「すごいスピードで登りますよね?板は沈まないんですか?」
自分は山スキー用の板はこれが初めてなので、他のメーカーの板は分からないけど、少なくとも膝まで埋まるような経験はまだした事がない。踵ぐらいかな。
この日だって、ツボ足だったら胸まで確実に埋まる所だったけど、10cm程度沈むだけで殆ど影響ないし。
恐らく板に埋め込まれたプレートだろうね。LINEのフリーライド板(Prophetシリーズ)はセンター幅100mmまでの板にはずべてプレートが埋め込まれている。
このプレートはほぼ板全体を覆う形で埋め込まれており、自身の体重を板全体に拡散する様になっている。
もし、このプレートが無ければ、ある一点に重心がかかり、沈み込む原因になるのではと思う。
自身で検証した訳じゃないので何とも言えないけど・・・気になる方は色々と調べてみて下さい。

10分ほど雑談した後、ツアーコースを一気に下り降りる。
時速30km〜40km程の速度でパウダーランする。(^^;
次々と登ってくる山スキー、山ボーダーさん達の脇を景気よく滑り降りる。気持ちが良い事この上なし。
6番標識からゲレンデトップまで5分で到着。
山頂にいけなかった悔しさはあるけど、豪快なパウダーランが楽しめた。(^^b

まだ12時を回っていないので午後はゲレンデスキーを楽しんだ。
乗鞍高原温泉スキー場の第6クワッドリフトは故障のため、代替としてロープリフトを設置してくれた。
余りの懐かしさに、これだけのために4時間券を購入した。(^^;
小学校低学年以来かなぁ〜。20年ぶりかな。

リフトよりロープリフトの方が楽しいと感じるのは私だけかな。(^^;
16時10分(営業終了)まで遊びましたとさ。