2009年12月29日 乗鞍岳 東京大学宇宙線研究所 乗鞍観測所
    (Mt.NORIKURADAKE ICRR Norikura Observatory 2,770m)



行動記録(スキー登山)

登山コース
9:22 乗鞍高原温泉スキー場 すずらん橋駐車場発
-> 9:36 国設第1クワッドリフト乗車 
-> 9:45 国設第3ペアリフト乗車
-> 10:03 かもしかゲレンデ最上部 ツアーコース入り口出発(シール登行開始) 
-> 11:30 位ヶ原(森林限界地点)
-> 12:00 大雪渓(肩の小屋バス停付近)
-> 12:35 東京大学 宇宙線研究所 乗鞍観測所

下山コース
12:53 東京大学 宇宙線研究所 乗鞍観測所
-> 12:57 大雪渓(肩の小屋バス停付近)
-> 13:04 位ヶ原(森林限界地点)
-> 13:26 乗鞍高原温泉スキー場 かもしかゲレンデ最上部 ツアーコース入り口 
-> 13:34 三本滝レストラン着(昼食休憩)
-> 14:30 三本滝レストラン発
      乗鞍高原温泉スキー場 夢の平,木の陰,パラダイスコース経由
-> 14:47 乗鞍高原温泉スキー場 すずらん橋駐車場着

行動時間(休憩,昼飯を含む)
5時間25分

山スキー装備
ビンディング:NAXO NX21 FREERIDE
スキー板 : LINE 0809 Prophet90 165cm
兼用ブーツ:GARMONT 08 ADRENALIN
ストック:BLACKDIAMOND フリックロックエクスペディションポール
スパッツ:Mont-Bell スキーチューブゲーター
ZEROPOINT スキーザック(青色30L)
ヘルメット:GIRO フリーライド用ヘルメット
などなど・・・

総往復移動距離
14.3km

日帰温泉
波田町 竜島温泉 「せせらぎの湯」 大人1人 500円

マップトレース



コメント

28日(月)まで会社だった。
この日は大掃除のみで午前中出社で終わるが、その後恒例の納会が行われた。
技術部のみが集まるかと思ったら今回は製造部の人も呼んだので、案の定ワイワイの騒ぎとなった。
なんだかんだで16時過ぎまで付き合う。お陰でヘロヘロ・・・。
帰宅後、風呂入って即効寝てしまった。

29日朝6時30分ごろ目が覚める。
WeatherNewsを見ると、菅平高原は晴れのち曇り、山岳部では雪となっていた。
いよいよ四阿山を目指そうと思っていたが、27日の根子岳の積雪量からして、行くかどうか悩んでいた。
悩んでいる最中乗鞍高原ライブカメラを見てみたら、何と快晴。
天気予報を調べると終日快晴・・・。これは乗鞍に行かねばと思い、慌てて準備する事に。
結局出発したのは7時20分・・・(遅

9時、大野川小学校前を通過した時、乗鞍岳がフロントガラス越しに写し出された時には感動した。
9時20分。乗鞍高原スキー場 すずらん橋駐車場に到着。

今年最後となる青空。もっと早い時間に来れればよかった・・・。
急ぎ、チケットを買いもとめる。今回は1回券を2枚だ。

第1国設リフト、第3国設リフトの乗り継ぎツアーコース入り口に立つ。

すでに3名の方が準備していた。
来る時間が遅いのですでにコース内にはトレースが出来上がっていた。
シールを貼り付け、シールワックスをヌリヌリして、さぁ出発。(^^)


2番標識を過ぎると左手に高天ヶ原と乗鞍岳が見える。この景色に思わず見とれてしまう。
まさに今日は蒼天の空だった。

踏み均されたトレースをひたすらシコシコ登る。
位ヶ原急斜面に入った時、2名の山スキーヤーさんを追い越す。
その先にはフリーライド系のボーダーが2名スノーシューで登っていた。
程なくしてボーダーさんに追いつく。リーダーらしき方に「今日はどちらまで?」と聞かれる。
肩の小屋か、積雪が十分あれば朝日岳に行くと伝える。
伊奈川沿いから宝徳霊神が祭られている登山道へ進路を定める。
登山道はまだ完全に雪に埋もれてはいなかった。霊神様もまだしっかり顔を出していた。
左手には乗鞍岳が真正面に来た。

よく見ると、岩がまだむき出しになっており、沢も完全には雪に埋もれてはいない。
コルからの滑走は諦めた。
それとは対照的に、肩の小屋、摩利支天岳の方は吹き溜まりになっていた。

これで決まりだ。
肩の小屋方面を目指し、東京大学 宇宙線研究所 乗鞍観測所(以下、観測所)まで行くことにした。
この辺りから岐阜県側からの風が強くなってきた。風速は10m位だろうか。吹き飛ばされる心配はないが少々歩きにくかった。


ハードパックされた雪面とミクロパウダーが混在したシュカブラ
パウダーが風に押し流され、まるで生き物の様にこちらに向ってきた。
下山時はこのミクロパウダーの道を滑り降りた。


摩利支天岳のコロナ観測所
まだまだ岩だらけだ・・・。

そして観測所に到着。

風を避けるため、観測所階段下まで登った。


朝日岳を見上げた。
アイゼンで登るかどうか悩んだが、強風と風除けの場所が無い所でシールを剥がす気になれなかった。(−−;
(しかも岩が無数に点在しているし・・・)

10分ほど休憩した後に、シールを剥がし滑走準備に取り掛かる。

シールをザックに積め、忘れ物が無いことを確認し、一路三本滝目指して下山開始。
最初のチェックポイントとなる肩の小屋バス停まで下る。
石碑の少し手前で下り坂になる。夏場モーグラーが一番最初にコブ斜面を形成するバーンだ。
ここで後発の山スキーヤーさん達とすれ違う。目的地は同じかな?
先程のミクロパウダーの道の上を滑る。ホワイトカーペットの上を滑る感じで。こんな経験は初めてだ。
ターン毎にスプレーが巻き上がるが、全て強風でかき消される。
試しにスピントリックを1回かましてみたが、吹き上がるどころか風に飛ばされていった。(笑

まるで砂時計の砂のようなパウダーを満喫した後、間もなく肩の小屋バス停に到着した。


自分が滑り降りたシュプールを眺めると嬉しくなるねぇ。(^^)
たった1本。だけどその1本が物凄く充実して気持ちが良い。やったことが無い人には分からない世界だろうな・・・。

次の目標点は位ヶ原急斜面(ツアーコース)。地形から登って来たルートを探り、合流する。

霊神様付近で後ろを振り返る。
またここに来る事を誓って。

程なくして、位ヶ原急斜面に入る。
ここまで来るとミクロパウダーではないが、フカフカしたソフトな雪になる。
ストックで突き刺すと1mは越えていた。1日でこれだけ積もってしまう。
ブッシュの量は23日に比べれれば減ってきているが、ルートを誤ると木に激突する。
また、エコーライン側のカーブに行くほど急斜面になるが、これだけ積もると雪崩の可能性が高い。
(春先になるとよく雪崩れる場所だ)
ルートを見極め、ドロップする。

パウダー独特の浮遊感を堪能しつつ、木々を交わしながら下る。(写真の中央のトレース)
上下間隔としては1m位浮き沈みしたかな。^^
ターンINで沈んでターンOUTで浮き上がるという感じ。
出来ればセンター90mm以上のツィンチップで来て欲しい。
ツィンの場合、後ろに重心を持って来られるので、蛙飛びの様に飛び跳ねながら舞い降りる事が可能。
しかも飛跳ねた直後にターンINするので、踏み込み動作も必要ない、ただ自然に重心をコントロールするだけなので膝も殆ど疲れない。
是非お試しあれ。

その後もツアーコースをパウダーを満喫しつつ、かもしかゲレンデに合流。
ゲレンデはすでにコブコブの状態だったが、面倒なのでコブの頭だけを狙って飛び降りる。
三本滝レストランで昼食をとった後、ゲレンデを滑り降りてすずらん橋駐車場に戻る。

お疲れ様でした。^^
2009年最後を締め括る、良い日でした。
では良いお年をお迎え下さい。m(_ _ )m