2009年12月23日 乗鞍岳 位ヶ原(Mt.NORIKURADAKE KURAIGAHARA 2,507m)


行動記録(スキー登山)

登山コース
8:30 乗鞍高原温泉スキー場 すずらん橋駐車場 
-> 8:43 国設第1クワッドリフト乗車 
-> 8:51 国設第1クワッドリフト前かもしかゲレンデ(つぼ足ハイクアップ) 
-> 9:00 かもしかゲレンデ中間(シール登行) -> 11:18 位ヶ原(森林限界地点)

下山コース
11:30 位ヶ原(森林限界地点) -> 12:00 三本滝レストラン(昼飯)
-> 12:45 乗鞍高原温泉スキー場 夢の平,木の陰,パラダイスコース経由
-> 13:00 乗鞍高原温泉スキー場 すずらん橋駐車場 

行動時間(休憩,昼飯を含む)
4時間30分

山スキー装備
ビンディング:NAXO NX21 FREERIDE
スキー板 : LINE 0809 Prophet90 165cm
兼用ブーツ:GARMONT 08 ADRENALIN
ストック:BLACKDIAMOND フリックロックエクスペディションポール
スパッツ:Mont-Bell スキーチューブゲーター
ZEROPOINT スキーザック(青色30L)
ヘルメット:GIRO フリーライド用ヘルメット
などなど・・・

総往復移動距離
11km

日帰温泉
波田町 竜島温泉 「せせらぎの湯」 大人1人 500円

マップトレース

(下山ルートは電池切れでロガー出来ませんでした。下山ルートは登りルートとほぼ同じトレースです)

コメント

一番好きな高原はどこですか?聞かれれば「乗鞍高原」と答える位、この地が好きである。
夏も涼しい、冬はパウダースノー。
高原と感じる事が出来るからだ。
地元に近いのは菅平高原だけど、あそこは夏場は学生のトレーニングで賑わい、冬もゲレンデスキーが楽しめるが・・・如何せん都会からのスキー客が多く、静かな空間を楽しむ場所とは感じられない。トレーニングと言えば乗鞍もサイクルツーリングでも全国的に有名だけど、菅平は学生ラグビーやテニスと言う、学生向け練習場みたいな所であり、熱血スポーツ魂に溢れる方々が多く集まる地でもあり、賑やか過ぎる。

さて、そんな乗鞍もいよいよ冬シーズンを迎えた。
乗鞍大雪渓Websiteの情報によると、12月19日の速報でツアーコースの情報が提示されていた。
すでに常連の方々3名が位ヶ原まで上がった模様。
まだ時期は今少し早いが行って見る事にした。白く染まった乗鞍岳を見たかったのが本音^^

23日の乗鞍上高地の天気予報を自宅出発直前までWeather Newsで確認したが、やはり午後から崩れる様子。
お昼まで晴れていれば位ヶ原を越え、肩の小屋口まではいけるんだが・・・まぁ仕方がない。
今日は位ヶ原(森林限界付近)までとした。
入山届けを作成し、長野県警察山岳遭難救助隊本部へメールで転送する。

この日からツアーコースの玄関口となる乗鞍高原温泉スキー場の全コースがオープンした。
よってリフトでツアーコース入り口まで行かれる。
ただ今シーズンからリフト1回券が300円から400円に値上がりした。
まぁ第6クワッドリフトを修理できない位の採算しか取れていない状況だから多少の値上げも致し方が無いのかな・・・。

8時に乗鞍高原スキー場 すずらん橋駐車場に到着。
乗鞍岳は位ヶ原周辺まで雲に覆われており、見る事が出来なかった。
2ヶ月ぶりに見たかったのに・・・残念でならない。テンションがイマイチ上がらない。

朝食のパンを頬張りながら準備を始める。
もしリフトを使う場合は休暇村から乗り込むのが一般的だが、滑走距離を少しでも稼ぎたかったのですずらん橋駐車場から国設第1クワッドリフトまで歩いた。
このスキー場の良い所は滑走の邪魔にならない範囲で逆走が出来るという事。
つまりスキー登山だけでなく一般登山客もゲレンデを登る事が可能。
基本的にはコース脇を歩く事になる。
(私が住んでいる東信地区のスキー場は逆走は禁止)

第1クワッドリフト前で係員のおじさんに挨拶をして1回券を渡す。
「ここまで歩いてこられたのですか?^^」と聞かれる。
今日の行動予定を伝えた後、リフトに乗り込む。
10分後、三本滝レストラン前に到着。
ここで国設第3ペアリフトに乗り込みたい所だが、リフト運行開始時刻は9時からなのでリフト券は1回分しか買わなかった。
ここからハイクアップする事になった。
かもしかゲレンデ中間にあるエコーラインまでツボで歩いた時、、第3ペアリフトリフトが動き始めた。(^^;
あれ?まだ9時前なんだけどなぁ(^^;
あーもったいない事したなぁ。

その時の「かもしかゲレンデ」の様子。

すでに雲行きは怪しくなってきた。

ルートとしてはこのままかもしか初級コースを逆走し、ツアーコースに入る。
6番標識の所(位ヶ原急斜面手前)で休憩を取ってから一気に位ヶ原に上がる予定だ。

ツアーコース入り口に立つと、確かにWebsiteのレポの通り、滑走出来なくは無いがまだブッシュが点在していた。
クマザサは完全に埋もれているが、背丈の低い木々がルートを邪魔している。
急斜面を見上げると、中間付近で一人の山スキーヤーさんが登っていた。
どうやら先にリフトで上がった様だ。(^^;
リフトの方が早かったな。(^^;

大変申し訳なく、トレースを使わせて頂きました。m( _ _ )m
自分はこの時期に来たのは初めてだが、ツアーコースの入り口の急斜面の荒れ模様には閉口した。
春山スキーで散々通過したが、こんなに立ち木が生えていたのだろうかと・・・
「ぎょえぇ〜」と叫びながら後を追いかける。
急斜面を何とか登り終えると、そこに春スキーで見た雪の回廊があった。
久しぶりの眺めに気持ちが高ぶる。ただ残念なのは位ヶ原付近は白く染まっており、吹雪になっている模様。
よって乗鞍岳を見ることは出来なかった。
3号標識の坂を登った途端に風が強くなってきた。
日に照らされた粉雪が肌を掠めて行く・・・。幻想的な光景だった。思わず笑みがこぼれる。
景色に翻弄され、写真を撮るのをすっかり忘れてしまった。
シコシコ登りつめると、先頭を進んでいた山スキーヤーさんが休憩していた。
トレースを使わせて頂いたお礼を述べて先に進む。
6号標識が近くなってきたが、まだ積雪量が十分でなく、小川が完全に埋もれていなかった。
「あーこうなっているんだ・・・」と関心していると、先程の山スキーヤーさんが追い上げてきた。(^^;
あー追いつかれる〜と思いながら先へ進むが如何せんアップダウンが面倒(T_T)
位ヶ原急斜面まで来るとさすがにへたって来た・・・。(情けない
(ペース配分考えずにガンガン進んだからです)
小休憩する事を伝えて先に行って貰う。
なんか情けない。
500mlテルモスをザックから出して、その2/3を飲み干す。
そうこうしている内に段々吹雪いて来た・・・。
給水したお陰で体力が戻ったので、自分も急いで登る。

20分後、位ヶ原にたどり着く。

視界も悪く、足元のブッシュが良く見えない。
結局、トレースをそのまま辿り山スキーヤーさんの元にたどり着く事になった。
他のルートも考えたけど、良く見えないし・・・。(TT)
それにしても、本当に申し訳なかった。
かもしかゲレンデでリフトに乗っていればよかったなぁ・・・後悔した。
よって今回のファーストトラックは譲る事にしました。

さて急激に天気が崩れ始めて来たので下山準備を急ぐ。
11時30分、山スキーヤーさんを見送った後、急に風が強くなりさらに視界が悪くなった。

見えねぇ・・・。やばいなぁ・・・・
落し物忘れ物が無いことを確認し、急ぎドロップ!
それでも位ヶ原急斜面に入った時には風が弱くなった分、視界は多少よくなったが、ブッシュが酷くルート取りに苦労する。
雪質は申し分ないくらいのパウダーだが、顔は真剣だった。
それでも6号標識を所まで降りてこれた。
小川をジャンプしてやり過ごす。フリーライド板ならではの技だ(^^v

少し進むと、超緩斜面に入るが、ここで2名のボーダーカップルが登って来た。
こちらから挨拶をする前に先方から「こんにちはー(^^)」と挨拶をされた。
今日、お会いしたのは3名だけだった。
平日の祭日だったから入山者は少ないが、それでも山の中で人とすれ違うと嬉しくなる。
さて、パウダーを満喫しつつジワリジワリと下る。

下山開始から30分後。かもしかゲレンデに到着。

すでにこちらも吹雪になっていた。
位ヶ原に比べれればマシだけどね。
ちょうどお昼だったので三本滝レストランでカレーライスとフライドポテトを頂く。(^^)
昼飯を食べながらGPSロガー(HOLUX M-241C)のモニターを見たら消えていた。
電池切れだった。先日の根子岳以来、電池交換していなかった。
(帰宅後にロガーデータを確認したらちょうどドロップ地点で電池切れとなっていた。)

レストランで十分すぎる休憩を取った後、すずらん橋駐車場目指してゲレンデコースを滑り降りる。
そして無事に駐車場に到着した。

最後まで乗鞍岳は姿を見せなかった。
こういう日もあると自分に納得させつつ、帰宅した。

また年末年始に来ます(^^)