2009年08月15日 乗鞍大雪渓(NORIKURA snow gorge 2700-2800m) 


行動記録(山スキー)

登山コース
8:00 乗鞍高原観光センター前バス停 -> 8:40 肩の小屋(大雪渓前)バス停着

下山コース
12:45 8:40 肩の小屋(大雪渓前)バス停 -> 13:25 乗鞍高原観光センター前バス停着


行動時間(休憩を含む)
5時間25分

山スキー装備
ZEROPOINT スキーザック(青色30L)
SALOMON DEMO XR('07-08)
HEADゲレ用アルペンブーツ

日帰温泉
波田町 竜島温泉 「せせらぎの湯」 大人1人 500円

マップトレース
こちらを参照して下さい。

コメント
お盆休み終盤。
いよいよ今シーズンの滑り収めを迎えた。
やろうと思えば年中可能な乗鞍大雪渓だが、9月に入り、紅葉を迎える頃には気温も冷え込み、バーンの状態はうねりが酷くコブ斜面以外が非常に面倒になる。
それに後3ヶ月も待てば雪が降る。ここは無理をせず、その間に他の山を回って下見しておこうと思った。

7時00分の乗鞍高原観光センター前発の乗鞍エコーラインバスに乗り込もうとするが、出発ギリギリにセンターに到着してしまい、バスに乗り遅れる。(^^;
8時00分のバスに乗る事に決めた。
朝飯マトモに食っていなかったし、新島々のコンビニで買ったパンを食べながら、今日の乗鞍岳を見上げる。

見事な青空。^^
すがすがしい朝だった。
北アルプスの中で乗鞍高原が一番落ち着く場所だ。今日まで何回来ただろうか。
なんて言うか・・・毅然とした、鋭く尖がった山という雰囲気がまるで感じられない大人しさを感じる。

早々準備を済ませ、バス停脇にスキー板を並べていると、8時出発のバスが定刻30分前に入ってきた。
すぐに乗れるとの事なので、バスの荷台に板を放り込み、搭乗する。そして7時40分には出発。^^;
後で分かったのだが、8時台のバスは8台も出たそうだ。^^;
たしかに7時30分の段階で駐車場は満車となっていた。

出発前に、車掌さんが「スキーを積載された方はどなたですか?」と皆に問いかけたので、素直に手を上げる。
「肩の小屋口で降りますか?」と聞かれたので「そうです。」と答える。
どうやらこのバスのスキーヤーは私だけだったようだ・・・。(皆して驚いた顔で見つめてくる。

搭乗してから40分後に肩の小屋口バス停に到着する。
一人意気揚々とバスを降り、車掌さんからスキー板を受け取る。^^
登山道入り口でスキー板をザックにくくりつけ、目の前の大雪渓を目指す。

この時期の大雪渓は右側と左側に分かれる。
右側は比較的段斜面(20°〜25°)。左側は30°を越える。
コブで遊びたければ左側、フリーランしたければ右側かな。
この日はまったり滑りたかったので右側に行くことにした。

歩きにくい岩場の道のりを歩くこと10分少々で、右側の雪渓に到着。
しかし、バーンはレーシング用のポールだらけ(^^;
すでにレーサーの方々が練習に励んでいた。(ご苦労様です。

滑る所を探すが、どうやらポールとポールの間僅かな隙間を滑るしかなさそうだ。
さっそくブーツを装着し、50mばかりの雪渓をハイクする。
雪面はすでにスプーンカットが目立ち、雨による深さ10cm以上の縦溝も出来ていた。
1ヶ月ぶりに滑るので、少々心配だったが体はきちんと覚えていた様で1本20秒程度の滑走を楽しめた。^^b
レーサーの方々から「なんであいつは整備していないバーンであんなに上手く滑れるんだ??」とぼやいていた。
自分はSAJやSIAと言ったメダルは持っていない。
好き勝手気ままなレジャーとして楽しんでいるだけ。
だから偉そうな事は言う気は無い。
まして私のスキー分野はフリーライド系(かっこよく言うとビックマウンテン)でレーシング系ではない。
大儀も違ってくる。
フリーライド系なら登山から下山までの目的を完遂し、無事に帰還する事であり、誰よりも速く滑る事ではないのだから。
レーシングを目指しているなら、自分自身の滑走スタイルを見つけて出して欲しい。

そんな中、5〜6本滑った所でお昼を迎える。
おにぎりを2個持参してきたので、肩の小屋でたまご蕎麦を頂きながら食べる事にした。
スキー板とブーツを雪渓にデポして改めて登山道を登る。
肩の小屋は何時に無くにぎわっていた。小屋無いの休憩室は空いていたので、そこにザックを置き、たまご蕎麦を注文。
腹が減っていたので、出汁まで美味しく頂けた。(^^b
30分後に雪渓に戻ると、自分が滑っていたコースにショートポールが立てられていた(^^;
すごい執念である。思わず被っていた帽子を取ってしまった。
さすがに滑る所が無いので、今日はここまでとし下山する事にした。
2時間の滑走だったが十分満足に行く滑り収めだった。

肩の小屋口バス停から乗鞍岳を見上げた。

思い返せば、つい3ヶ月前、あの山のコルから麓まで滑り降りたんだなぁ〜。
12時45分のバスに乗車し、乗鞍高原観光センター前にて下車する。

お疲れ様でした〜^^


さて、乗鞍高原の山スキーのルートには通常の山スキーコースともう一つ、鳥居尾根コースがあると。
一昨年前に出会った年配の山スキーヤーさんから教えて頂いた事を思い出した・・・。
調べてみると、鳥居尾根コースと言うのは、昔の乗鞍岳登山コースを滑走してくるコースらしい事が分かった。
一度下見登山した方が良さそうだ。