2009年12月27日 根子岳(Mt.NEKODAKE 2207m) 


行動記録

登山コース
9:00 菅平表ダボススキー場発(リフト移動) ->9:30 菅平奥ダボス第1トリプルチェア終着駅(ここからシール登行)
->10:00 根子岳非難小屋経由 -> 11:00 根子岳山頂

下山コース
11:31 根子岳山頂発 -> 11:50 根子岳非難小屋経由 -> 11:55 菅平奥ダボス第1トリプルチェア終着駅 -> 12:07 菅平表ダボススキー場

総往復移動距離
11.5km

行動時間(休憩を含む)
3時間07分

山スキー装備
ビンディング:NAXO NX21 FREERIDE
スキー板 : LINE 0809 Prophet90 165cm
兼用ブーツ:GARMONT 08 ADRENALIN
ストック:BLACKDIAMOND フリックロックエクスペディションポール
スパッツ:Mont-Bell スキーチューブゲーター
ZEROPOINT スキーザック(青色30L)
ヘルメット:GIRO フリーライド用ヘルメット
などなど・・・

日帰温泉
上田市 真田温泉 「ふれあいさなだ館」(大人1人 500円)

マップトレース


コメント
前回(12月5日)のリベンジを兼ねて、再び菅平高原 根子岳に出撃した。
ハイシーズンの玄関口となるダボススキー場へ向う。
普通は奥ダボススキー場にある第1トリプルチェアリフトから向うルートになるが、自分は上田市民シーズン券(3万円なり)を持っているので、表ダボスから向う事にした。
午後はゲレンデでグラウンドトリックの練習をするつもり。(^^;

表ダボスからリフトを乗り継ぐこと2回。奥ダボスリフト終着駅に到着。
8時30分の段階では霧がなかったが急に湧き上がってきた。

この時期の菅平ではよくある天気だ。
さっそく、シールを板に貼り付け、ワックスを塗布してから出発した。
ちょうど私の前にはもう一人登っていた。
すでにその前に2名登っていた。
菅平牧場をひたすら進む。

牧場なので馬鹿っ広い荒野が続くが、シュプールが多く刻まれており、この通りに進めば迷う事はない。
ただこの時期の根子岳は雪質は硬く、シュプールの跡がそのまま残る・・・。自分のシュプールは殆ど残らないくらいのハードパック状態。
ぶっちゃけた話言うと、ハードバーンの状態から軽いマテリアルで望むとより大きく圧をかけないと簡単に転倒する。
(雪に自分が負けて吹っ飛ばされるというイメージ)
ヘルメットも被ったほうが良い。(冗談抜きで。転んだら石に頭をぶつけるのと同じ。
また大きく圧をかける分、膝が非常に疲れる。
何故、自分はクソ重たいNAXOのビンディングやプレート入りのフリーライド板使っている理由がここにある。
このバーンでも引っかかる事もないし、しっかり浮いてくれるので全然滑れる。
地形やバーンコンディションに合ったマテリアルを使用したい所だ。
何れ揃えたいと思う。


間もなく、菅平牧場の境界線にたどり着く。
ちょうど雲海を抜けた所だった。

100〜200m間隔で誰かが登っている。
ここはそれだけポピュラーであり、大勢に方が訪れる・・・。
このルートは殆どが山スキーヤー、山ボーダーが登ってくるがまれに一般の登山家も登ってくる。
下山時は地形を見てターンポイントを良く見極めないと人身事故になる。
しかもこれだけ条件の悪いバーンではなお更。滑走距離は3km程度だが滑り降りるだけでも30分以上かかる。

非難小屋を過ぎた辺りで前方を歩いていた山スキーヤーさんが後ろを振り返って嬉しそうに写真を撮っていた。
後ろを振り返ると・・・

あー乗鞍岳が見える。


電波塔の先が白馬三山。
雲海がすごいなぁ・・・。

電波塔を過ぎると右手側に進路を取る。
ツアーコースにはまだまだクマザサが広がっていたが、滑走できるようだ。
でも所々、穴が開いていた。
形から見てスノーシューで踏み抜いたようだ。(^^;
MSRのスノーシューだろうな。見事にそのまんまの形で残っていた。
踏み抜いた本人、ショックだったろうな・・・。
山頂までは皆が一つにまとまって作ったトレースがあるので利用させて頂く、だが、一歩トレースから外れると10〜20cm凹む箇所があった。
スキーだから踏み抜く事はないけど、びっくりする。

やがて、小根子岳分岐点を過ぎると、最後の急斜面に入る。

急斜面と言っても高低差は10mほどだが、傾斜が40度を越える所もあるので非常に嫌らしい。
迂回路があったので少し大回りになるが、そちらを通行する。

そして山頂。

山頂には10名ほど居た。8名は登山客。
挨拶を交わした後、登山客は四阿山に向って行った。
あとの2名は山スキーヤー。
2人も間もなく滑り降りていった。
一人ぽつーんと残されたので、祠にマテリアルを並べて恒例の記念撮影。

山頂からの眺め


四阿山

後立山連峰

穂高、乗鞍方面

湯の丸、浅間山

いや〜実に良く晴れた日だった。麓は深い霧に覆われているが、1500m以上では良く晴れていた。(^^)

さて・・・腹も減って来たので下山の準備をする。
10分ほどで準備を済ませ、下山開始。
下山ルートは旧ヘリポート付近までは一般登山道で滑り降り、ヘリポートより下はツアーコースで滑り降りる。

ヘリポート付近。
見事なパウダーオープンバーンは此処まで。
標高2000mを切るとガッチガッチのバーンが広がる。
次々登ってくる山スキーヤーさんの位置を確認しながらゆっくり下る。(皆笑顔だ^^
所々「ずん!」と突然陥没する箇所があるので一気には下れない。

小根子岳付近を通過中にグランドトリックとしてスピン1発かますが、パウダー量がイマイチ少なく巻き上がらない。
ここから先は気持ちよくミドルターンをとる。
半パックされた雪がクマザサの上に乗っているだけなので、下手に転んだりしたらすっぽ抜けて起き上がれないかもしれない。(^^;

標高1500m付近。電波塔付近を通過。
此処まで来ると、アイスバーン一つ手前の状態。
ガタガタのハードパックされたシュプールの上を滑走するが、Prophetはそんな状態でも楽〜に滑れる。
途中で先に下った山スキーヤーさんを何名か追い越す。疲れただろうな・・・。
さぁ。ゲレンデに戻ろう。

7分後。奥ダボススキー場第1トリプルチェア終着駅に到着。
此処から先は圧雪バーン。一気にスピードを上げる。
表ダボスまではリフト1本乗り継いで無事帰還。

東信地区らしい、硬い雪山だった。
この時期に根子岳へお越しになる方は「ヘルメット」を持参して下さい。



<<お知らせ>>
2010年1月上旬から奥ダボススキー場から猫バスなるスノーキャット(雪乗車)がヘリポート跡地まで運行されます。
詳しくはこちら・・・。
恐らく、山頂付近まで圧雪車が入ると思われます。
そうなるとゲレンデと同じ状態になり、山スキー、ボードの魅力は大幅にかけてしまいますが、雪山滑走を経験してみたい方はゲレンデとの違いを体験出来ると思います。