2009年12月06日 根子岳(Mt.NEKODAKE 2207m) 


行動記録

登山コース
9:10 菅平グリーンゴルフ場入り口発 -> ゴルフ場No.5コース標識 ->根子岳非難小屋経由 -> 11:40 根子岳山頂

下山コース
11:55 根子岳山頂発 -> 根子岳非難小屋経由 -> ゴルフ場No.5コース標識 -> 12:50 菅平グリーンゴルフ場入り口

総往復移動距離
8.2km

行動時間(休憩を含む)
3時間40分

山スキー装備
ビンディング:NAXO NX21 FREERIDE
スキー板 : LINE 0809 Prophet90 165cm
兼用ブーツ:GARMONT 08 ADRENALIN
ストック:BLACKDIAMOND フリックロックエクスペディションポール
スパッツ:Mont-Bell スキーチューブゲーター
ZEROPOINT スキーザック(青色30L)
などなど・・・

日帰温泉
上田市別所温泉 相染閣 「あいそめの湯」(大人1名 500円)

マップトレース


コメント
天気は大雨となり、標高1800m以上の山岳地域では雪となった。
ここ東信地区もその例外ではなかった。
12月5日には菅平高原スキー場がオープンする予定だったが、降雪が殆どなく、気温も高い状況からスノーマシンが機能できない状態だ。
それで止む無く湯の丸スキー場に行ったが、案の定リフト待ち20分の状態。
しかも午後には天気予報通り吹雪になった。
明日は根子岳に行かれるかも・・・と期待を抱いた。

そして、6日当日。
麓は上田市内を含め朝から深い霧に包まれていた。
Weather Newsの情報では今日は終日晴れと予報していた。
こりゃダメかなと思い、菅平高原 パインビークスキー場(大松山スキー場)のライブカメラを見てみると、朝6時の段階で快晴だった。(^^)
この時点で登山アプローチを決めていなかった。
昨夜の積雪で15cm位ありそうだが、問題は日中の最高気温が6〜8℃位まで上がるとの予報。
この状態だと下山時刻ぐらいにはゲレンデの雪はかなり薄くなると思った。
滑走距離を長く稼ぐコースとしては奥ダボススキー場からのアプローチが望ましいが、まだ12月だ。
出来るだけ安全に帰還できるルートとして、前回4月13日に山スキーで登ったコース。菅平グリーンゴルフ場よりアプローチを試みる事にした。
なんか振り出しに戻った気分。(^^)

朝7時に自宅を出発。
真田を抜け、国道406号を進む。
菅平ダムを越えた付近から路肩の雪も多くなる。
菅平から峰の原高原スキー場に向うが、路面はすでにアイスバーンと化しており、超徐行運転で登る事に・・・。
須坂青年の家の駐車場に停めようと思ったが、除雪がまだ完了していない。
諦めてゴルフ場前の路肩のちょいと広くなったスペースに停める。
グリーンゴルフ場の駐車場に停めようかと思ったが、「当施設利用者以外の方の駐車を禁ず」と張り紙が出ていた。
敷地内を横断するという事じゃダメなのかな?(^^;
文句言っても始まらないので、早速準備をする。

9時10分。遅くなってしまったが、GPSロガーに基点をセットし、根子岳に向って出発。
出発時の標高は1598m。
山頂までの標高差600m
ゴルフ場敷地内まではツボ足で登る。

敷地内からはシール登行で。

ゴルフ場内の光景は素晴らしかった。
バーンもしっかりと締まっており、エッジも良く噛む素晴らしい状態。下山が楽しみだ。

ゴルフ場を登りつめる事20分。5番コース入り口に到着。
ここからツアーコースへと渡るが、まだ積雪が少なく、コースとゴルフ場の境目はまだ完全には埋もれてなかった。
シールのまま渡ろうかとも思ったが、クマザサが酷く、板を担いでコースに出ることにした。

なんとかツアーコースに出る。標高は1700m
昨夜の積雪は5cmほど。サラサラパウダー。^^
右上に目指す根子岳山頂が見える。
この時期でこれだけ雪が積もってるなんて珍しい。
不幸なのか幸いなのか?ツアーコースはまだ誰も来ていなかった。

1840m付近

右手に非難小屋が見える。
この辺りから積雪量が増してくると同時に、クマザサも増えてくる。
ルートを登山道に変更するが、ツアーコースの状態が気になる。
ルートをツアーコースに向けた。


電波塔手前100m程に、4月にはなかった案内標識を見つけた。
何時の間に立てたんだろう。
実は自分。根子岳は積雪期しか登った事無い。(おぃ
今年のグリーンシーズンは北アルプスなど、他の山に行っていたので、根子岳だけは放置していた。
正規の登山ルートはどうなっているのか全然知らない。
結果として、この後思い知ることになる。


電波塔を過ぎるとクマザサの上を登行するが、案の定、沈み込みが激しく、30cm以上沈む場所もあって中々思うように進めない。
これでは滑走も難しいどころか、前に進むことすら困難だ。
不味いなぁ・・・と思いつつ登山ルートに戻るため、進行方向を修正。
なんとか登山道に戻ったが、今のルートで20分以上はロスしてしまった。

結果として、登山道を忠実に下ってこないといけなかった。
その登山道もこんな感じ・・・。
1960m付近。

道の中央に石が点々と・・・
道幅は2m50cmから3m程度。
路肩にパウダーが固まっている状態。10cm程の新雪。
雪がキラキラ輝いている。


登山道脇には高山植物保護規制の看板がある。
これも4月にはなかった。

2120m付近。小根子岳分岐点。

プチ海老尻尾が出来ていた。
看板もリニューアルされていた。
随分、親切になったなぁ・・・。


そして、かつてのヘリポート跡地が見えてきた。
何も無いね。(^^;
かつてのスキーブーム時代、ここにはどれだけの人がヘリで訪れたのだろうか?
恐らくもう飛ぶことはないだろう。

ここから20分後、山頂直前の急斜面を抜けると山頂(2207m)に到着した。
山頂にはお昼近くに到着したが誰もいなかった。
最近来たと思われるアイゼンの足跡があった。靴跡からして菅平牧場から登って来たようだ。

祠には大黒様が祭られているが、いつの間にかお賽銭箱が置かれていた。
これもごく最近置かれたものだと思う。

山頂からの眺め


大松山、その奥は穂高乗鞍岳方面

湯の丸山、中央左の奥にある白い山が浅間山

後立山連邦

四阿山(あずまやさん)

北アルプス方面は山頂付近がガスって山頂まではっきりと見ることが出来なかった。
それでも夏場に比べれば視界は良好だった。
山頂付近の積雪は、吹き溜まりで40cmほど。
気温はマイナス2度。風も冷たく感じられた。

お参りも済ませ、下山する事に。
今の状況からすると下山ルートは登山道主体でで降りなければいけない。
登山道幅も3mもない、しかも道中央には石が露出している状態。
シールをつけたままで電波塔付近までの1500mを滑り降りる事にし、ヒール開放。ブーツはウォークモードにした。
つまり、テレマークスタイル。(^^;
アルペンはヒールが固定されるので、減速の際は八の字ボーゲンにするか板を谷方向に対して垂直にしなければいけない。
道幅が3mもない、しかも石だらけでそんな事は出来ない。
板がボロボロになっるどころか、転倒でもしたらタダでは済まないだろう。

下り始めて直度、本日初めての山スキーヤーさんに会う。
私より5歳くらい年上かな?30代後半から40代前半のかっこいい男性だった。(^^)
下山はどうしますか?と聞いた所、まぁギリギリ滑れるだろう。と笑顔で回答。(^^;
さすがだ。
自分はチキンだからシール付けたまま登山道をゆっくり下山・・・。
ハーフパイプ状の登山道をやや横滑りする感じで慎重に下る。

20分後。なんとか無事に電波塔付近まで滑り降りる事が出来た。

ここでシールを外し、ウィダーインゼリーを食す。(^^;
バーンを見つめると、私と先程の山スキーヤーさん以外と思われるもう1つのシュプールが途中から刻まれていた。
どうやらもう一人来ていた様だった。
しばしの休憩の後、いよいろ本滑走に入った。
残念ながら完全なノートラックではなかったが、まずまずのパウダーだった。(^^)
余りの気持ちよさに歓喜の雄叫びをあげる。

間もなく、菅平牧場柵と5番コース入り口付近に達した。

実に気持ちが良い(^^)

5番コースへは、板を担いでから5m程藪漕ぎする。
写真はその入り口。撮影場所から左手に向う。



そして、5番コース。

ここからクラブハウスへ。
途中にあるバンカーと池に注意だ。落っこちるなよ!


いや〜もう滅茶苦茶快適だった。叫びながら滑り降りる。(^^)
5番コース入り口から10分後。
クラブハウス前に到着。
そこからは、路肩の雪を拾いながら車まで滑る。


菅平グリーンゴルフ場へ続く路面の雪はすでに溶け始めていた。

12時50分、無事帰還。
お疲れ様でした〜(^^)
また来ます。