2010年01月24日 東篭ノ登山(Mt.HIGASHIKAGONOTOYAMA 2,227m) 


行動記録

登山コース(山スキー)
8:20 湯の丸スキー場第1駐車場発
-> 8:43 湯の丸スキー場高速カプセルリフト(第6リフト) 山頂駅下車
-> 9:58 東篭ノ登山山頂着
-> 10:10 東篭ノ登山山頂発
-> 11:51 高峰温泉
-> 12:05 ASAMA2000スキー場 高峰マウンテンロッジ着


下山コース
12:40 ASAMA2000スキー場 高峰マウンテンロッジ発
-> 12:48 ASAMA2000スキー場 第4ペアリフト山頂駅下車
-> 12:50 高峰温泉
-> 13:49 池の平入り口
-> 14:09 湯の丸スキー場 第4ロマンスリフト山頂駅
-> 14:15 湯の丸スキー場第1駐車場着

総往復移動距離
17.7km

行動時間(休憩を含む)
5時間55分

山スキー装備
ビンディング:NAXO NX21 FREERIDE
スキー板 : LINE 0809 Prophet90 165cm
兼用ブーツ:GARMONT 08 ADRENALIN
ストック:BLACKDIAMOND フリックロックエクスペディションポール
スパッツ:Mont-Bell スキーチューブゲーター
ZEROPOINT スキーザック(青色30L)
ヘルメット:GIRO フリーライド用ヘルメット
などなど・・・

日帰温泉
上田市 別所温泉 相染閣 「あいそめの湯」(大人1名 500円)

マップトレース


コメント
会社のお昼休み中の事だった。
製造部長とこんな会話をした。

部長「林。山スキーやっているなら根子岳に行って見たらどうだ?」
私「すいません。すでに何回も行ってます。(^^;」
部長「(苦笑)そうか・・・じゃ〜湯の丸と高峰間の林道コースはどうだ?あそこも面白いらしいぞ。」
私「そうですか・・・まだそこはスキーで行った事が無いんですよ。週末行って来ます。」

・・・そんな訳で、業務命令なのかは別として、湯の丸高峰林道コースに行く事にした。
このコースは山スキーのルートと言うよりもクロスカントリースキーのコースとして有名で、そのまま林道を進むとただのクロカン体験で終ってしまう。
そこで昨年8月14日にこの地を訪れた際、東篭ノ登山や池の平を回ったので、道中に東篭ノ登山へ山スキーの予定を組んだ。
気を付けなければいけない事は、今回のコースは時間的に長い為余り寄り道は出来ない。
スキー場のリフトを使っても6時間程の行程になる。
近いようで、長い道のりになるが、スキーの走破性があるからこそ出来る行程だと思う。
今回の行程で自分でも驚く程その走破性に感動した。
スノーシューでは難しいだろう。

朝8時に湯の丸スキー場第1駐車場に到着する。
今日は終日晴れ。風も殆どなく気温も氷点下10度と安定している。

第4駐車場から東篭ノ登山は見えない。写真に写っているのは西篭ノ登山。
ここから湯の丸スキー場のリフトを使って高峰林道目指す。
使うリフトは第4ロマンスリフトもしくは湯の丸高速カプセルリフト(第6リフト)の何れかを利用する。
今回はカプセルリフトで行く事にした。
インフォメーションセンターにて1回券(500円)を購入。
チケセンのおばちゃんに「スキー登山で池の平に向うんですね?気をつけて行ってらっしゃい。」と言われる。(^^;
ザックも何もしょっていないのに1回券だけで分かるなんてねぇ・・・。
湯の丸エリアも有名になったもんだ。

ツボ足で第6ゲレンデに向かい、カプセルリフトで山頂へ上がる。
ここからシール登行開始だ。


林道まではこの様に多くのトレース(スノーシュー、スキー)が着いている

気をつける事は、このトレースをそのまま追ってしまうと、池の平湿原方面に向ってしまう。
方向を間違えないように・・・。


林道に出た。
トレースだらけだ。それだけ多くの登山客が訪れる。
余程視界が悪く無い限り間違える事は無い。
思えば、昨年夏にMTBでヒコヒコこいで登ったなぁ・・・。(−−;


程なくして、左手に東篭ノ登山が見えてきた。写真右側のピークだ。
天気が良いねぇ〜(^^)


この看板が見えてきたら、林道通りに進まず尾根目指して直登する。
林道から僅か50mほど入った所が登山道になっているからだ。
尾根も20°も無い坂なので簡単に登れる。


登山道と合流。10数メートル間隔で赤いリボンが枝に結ばれている。
ここもトレースだらけだ。(^^)


しかしまぁ〜藪だらけだなぁ。
四阿山よりはマシだけど。

分岐点から25分でピーク手前20m付近まで来たが・・・

硬い締まった雪質は良いが、やはり山頂付近は岩だらけで完全には埋もれていなかった。
この滑りやすい雪質から考えて、ここから滑り降りるのがベターなようだ。
ただ、山頂までもう少しなので、ここからはガンキャノン装備で山頂を目指す。
ちょうどこの時、一人のスノーシュー登山客が一人登って来た。軽く挨拶を交わす。
下山時は気をつけないと。

そして山頂。

登りはお手軽です。(^^)
下山はエキサイティングです。

山頂からの眺め


西篭ノ登山、湯の丸山、烏帽子岳、その先は北アルプス(白馬)

黒班山、その奥に浅間山

嬬恋村と田代湖

これから目指すASAMA2000スキー場(高峰高原)

ウィダーインゼリーの頂きながら10分程休憩する。
良い空だ。(^^)
周りの雪景色も最高に素晴らしいね。
さて、時間が迫っている。12時には高峰高原に到着予定だ。
山頂付近は岩だらけなので安全を見て森林限界地点から滑走する事にした。

うーん。藪だ。(^^;
イメージトレース通り、慎重に慎重に木々をすり抜ける。


滑走したと思われるトレースも数点あった。
まぁ皆さん凄い所滑って来るね。(^^;
もう笑いながら滑って来た。(^^)


こんな隙間を掻い潜ったりとかして、面白かった。(^^b
雪質は、数日前の降雨で10cm下は少しパックされていたが、その上はまっさらな柔らかい新雪パウダーだった。
滑走に支障は無い。。
今日は本当に運が良い。(^^)


そして分岐点(左手奥が池の平方面、右手奥は湯の丸高原)に到着。
高峰に向うので、ここは左手に・・・つまり正規登山道通りに進む。
ここから先は登りになるので板を担いで登山道入り口に出た。


東篭ノ登山登山道入り口付近だけは坂になっているので、勢いをつけて滑り降りる。

無事、池の平入り口に到着。
実にエキサイティングなコースだった。


池の平には山スキーヤー1名、クロカンが1名いた。

山スキーヤーさんはそのまま三方ケ峰にある大斜面目指してシールで登って行った。
クロカンは池の平湿原に向って滑り降りていった。
結構人が来るんですねぇ・・・。
ここから先は高峰温泉目指して林道をひたすら下る。

林道の斜度はあっても10度程度。
そのまま時速10〜15km程度で緩やかに下る。
途中、クロカン5,6人位とすれ違った。

30分後。高峰温泉に到着。


すぐ左手にはASAMA2000スキー場ステージ4ゲレンデが見える。
このままゲレンデに下りたい所だが、ここで下ってしまうとロッジまで登り返さなければならない。
ここが一番面倒なんだけど、ASAMA2000スキー場はデモやレーシング系の連中ばかり集まるので「保守的」と言えば失礼なのかなぁ・・・
シールで逆走する事自体見た事ない方々が殆どなので何を言われるか分からない。
あと、やたらポール立て捲くるのでゲレンデを横断すると何を言われるか分からない。
私個人的にはこの東信地区で一番好まないスキー場。
まぁここまで来てしまったのだから、改めてルートを考え直す。
ロッジまで行くにはゲレンデを横断するか、最上位にあるパノラマコースまで登るか・・・
選択肢は後者しかない。
高峰山登山ルートを使い、ゲレンデ最上位をシール登行で目指す。

登山道はゲレンデの直ぐ脇にある。
ここを登っていくとゲレンデトップに着くのだが・・・嫌な予感が的中。
ポールが立てられ、ゲレンデを占拠されていた。
「あーもう!(−−#)」と思わず叫ぶ。
仕方が無いのでそのまま登りつめ、ゲレンデの上を横断する。
ステージ3ゲレンデトップまで横断し、ロッジ直上になるパノラマコーストップまで進んだ。
コース上でシールを剥がしたくないので、峰側に密林地帯ギリギリまで登ってそこでシールを剥がす。
ゲレンデから良く見えるので「あの人は何をしているのだろう?」とさぞや思われただろう。
さて、シールをしまい込みゲレンデを下った。
ゲレンデ自体興味は殆どないので、適当にクルクル回るスピン技かましながら滑り降りる。(やる気無
予定時刻を6分オーバーしてしまったが、12時にロッジに到着した。

ここでお昼を頂く。
熊よけの鈴をつけたまま入場。(笑
かなりの勇気が必要だったが、腹が減っては戦は出来ぬ。(^^;

ちなみにここの飯は少々お高い。(^^;
セットメニューで1000円以上。1500円位かな。
カレーセット(サラダ、珈琲付)を頂いたが、1300円もした。
ゲレ食なんて800円で十分だと思う。

地図を眺めながら珈琲を頂く、時計を見るとロッジに来てから40分経っていた。
15時までには戻る予定。
池の平まではここから1時間程。
インフォメーションセンターで1回券(300円)を買い求めるが、チケセンのおねーさんに「1回券ですか?」と聞き返される。
湯の丸と偉い違うなぁ・・・

第4ペアリフトに向かいリフトに乗り込む。
リフト担当者に1回券を渡すが不思議そうな顔したので乗り込むまでの僅かの時間に経緯と行き先を伝えた所酷く驚いていた。
「スキーで東篭ノ登山登ったんですか?えっそんな人めったに居ないですよ!」
居るって。(^^;
高峰からだとスキー登山よりもスノーシューで登るのが一般的なんだろうね。

一度高峰温泉まで下り、そこから林道に戻る。
午後になるとスノシューツアーの団体さんが大勢池の平から下ってきた。
池の平に着くまでの1時間の間に50名位のスノーシュー登山客とすれ違った。あとクロカンも。
山スキーヤーは池の平まで一人も会わなかった。




池の平まではこんな感じ。
スノーシューの踏み跡だらけだ。しかし登行には支障はなかった。時速3〜4kmの速さでシコシコ登りつめる。


途中で富士山も見えた。

池の平入り口手前50mほどまで来た時、池の平大斜面が見えた。
多くのシュプールを確認した。この次はここに来よう。


1時間後、池の平入り口に到着。

山スキーヤー1名、ボーダー2名が来ていた。
湯の丸から来たようだ。

ここから先は湯の丸スキー場まで滑り込むだけだ。
シールを剥がし、下山を急いだ。


途中、林道をショートカットし、パウダーを楽しむ。
20分後、第4ゲレンデトップに合流。

あとはゲレンデを下り、第1駐車場に戻るだけだ。


無事到着。(^^)
予定通り、15時前までには到着した。
いや〜今日の山行は長かった。
難しいコースでは無いけど、良く歩いた。
久しぶりに良い汗をかいた。

この次来る時は池の平と湯の丸山だね。
お疲れ様でしたー。